<関西オープン 最終日◇17日◇茨木カンツリー倶楽部 東コース(大阪府)◇6734ヤード・パー70>
プロ14年目の大堀裕次郎は、初優勝にあと一歩届かなかった。藤本佳則に競り負けて2打差の2位タイ。2024年「カシオワールドオープン」以来のトップ5入りを果たし、17年「KBCオーガスタ」3位を上回るキャリアハイの成績を残しても、「悔しい」と涙が止まらなかった。
首位と1打差の4位タイで出ると、序盤からギャラリーを沸かせた。2番パー5でバーディを先行させると、実測173ヤードの4番パー3ではホールインワンを達成。7番アイアンで放ったティショットがピン手前でワンバウンドし、そのままカップに吸い込まれた。ツアー自身初の一打で、一気に首位に立った。
その勢いのまま優勝争いをけん引するが、「強気に打てなかった」と10番、11番、12番と立て続けにバーディチャンスを逃す。「特に12番は上りのめっちゃいいラインやったけど、そこも全然打てなかった。決めきれなかった」。勝負どころのサンデーバックナインで伸ばせなかった。
難度の高い16番では、フェアウェイからの2打目をグリーン左へ大きく曲げたが、5メートルのパーパットを沈めた。首位の藤本と1打差で残り2ホールを迎える。
17番では互いのティショットがラフへ。グリーンは左右の2段グリーンで、ピンは右の段上。大堀は右斜め前の木が少しかかり、「無理して勝負にいくか。左に乗せて2パットのパーでいくか」と迷った末、セーフティに左の段下に2オンさせた。
「藤本さんもラフだし、簡単にバーディを取れないだろうと思ったんですけど…」。藤本はピン方向を狙い、奥5メートルに乗せてバーディパットを沈めた。「さすがでしたね」。2打差に広げられ、そのままゲームは終わった。
「いい部分も、良くない部分もあった。次に生かせたらいいなと思います。技術的な問題じゃなくて、もっと強い気持ちが必要だとすごく感じました。スタート前に“強い気持ちでいこう”って思っていたのに、試合で出せなかったのが、結果より一番悔しいっすね」
石川遼と同学年。大阪学院大4年時の2013年に「日本アマ」を制し、14年に鳴り物入りでプロデビュー。16年には初シードを獲得して3季保持したが、19年に右足首の捻挫などでシード落ち。20年には症状が悪化して手術に踏み切った。
ドライバーイップスも再発し、苦しい時期を過ごしたが、22年には下部ツアーで賞金王を獲得。レギュラーツアーに復帰した23年から、3季連続でシードを維持している。ショットの状態は申し分ない。あとは“強い気持ち”で初優勝をつかむだけだ。(文・小高拓)
