<リョーマゴルフ 日高村オープン 最終日◇16日◇グリーンフィールゴルフ倶楽部(高知県)◇シニアの部6807ヤード・パー72、女子の部6234ヤード・パー72>
国内男子ツアー通算10勝、シニアツアー通算13勝を誇る75歳の髙橋勝成が、最終日に自身43回目となるエージシュートを達成した。2バーディ・3ボギーの「73」でプレーし、トータル6オーバー・79位タイで大会を終えた。
43回目の記録と聞くと、「え、そんなに?」と目を丸くし、「自分でも驚きです」と笑顔を見せた。大会側からは特別に10万円の賞金が贈られ、表彰式では選手たちから大きな拍手が送られた。
「2日、3日前から腰の痛みが取れて、ちゃんとクラブが振れるようになってきた。どうやってクラブを振っていいか迷いながらでしたね」
昨年1月には腰の手術を受け、クラブを握れない時期もあった。それでも痛みと向き合いながら昨季は11試合に出場し、棄権はわずか1度。今季も開幕戦から出場を続けている。持病を抱えながらも、会場では笑顔を絶やさない。弟子の寺西明らに真剣なまなざしで助言を送る姿もあり、報道陣への丁寧な対応からは、その言葉の一つひとつに重みと前向きさがにじむ。
1975年にプロ転向し、今年で51年目。長く第一線で戦い続ける原動力については、「皆さんが良くしてくださるから。自分一人でできることではなく、本当に周囲のおかげです」と、家族や医療関係者ら支えてくれる人々への感謝を口にする。
昨年出場した「日本シニアオープン」では、75歳44日で大会最年長出場記録を更新。「いくつになってもチャレンジしたい」という思いを持ちながらも、「来年が最後だと思う。体はボロボロに近い」と引退もにおわせつつ、「シードが来年いっぱいあるので、それまでは頑張りたい」と前向きな姿勢も示していた。
「今年はずっとリハビリな感じでやらせていただいています。みなさんには非常に迷惑な話なのですが、試合に出て少し恥をかくことが一番、体に元気が出ることかなと。今週もリハビリを兼ねて、いろいろな先生方と相談しながらでした。あまりにも体の調子が悪い時期が長すぎますが、本当に良かったです。これを機に今年いっぱい全力でやりたいなと思います」
引退も見据えながら臨むシーズン。75歳のレジェンドは今年も、自身の限界に挑み続ける。(文・高木彩音)
