<関西オープン 最終日◇17日◇茨木カンツリー倶楽部 東コース(大阪府)◇6734ヤード・パー70>
7年ぶり通算22勝目には届かなかった。首位で最終日を迎えた池田勇太は、2023年「ABCチャンピオンシップ」以来3年ぶりに最終日最終組でプレー。3バーディ・4ボギーの「71」と落とし、トータル4アンダー・6位タイで終えた。
2番パー5でバーディを先行したが、3番、8番でボギーを喫した。折り返した直後の10番パー3もボギー。優勝戦線から遠ざかってしまった。
予選2日間でトータル6アンダー。だが、決勝は連日の「71」で落とす形になり、思うようなゴルフができなかった。
「悔しいっていうゴルフの内容じゃないよね。この2日間で今の自分に足りないところがしっかり出た。またあしたから、突き詰めてやりたいと思います」
それでも、最難関の5番パー4では、2打目をグリーン左のラフに大きく外したが、絶妙なソフトロブでピン右3メートルに寄せてパーセーブをした。「いい拾い方をしたと思うし、そういうものがもう少し増えてくるとね。収穫というより課題がはるかに多く見つかったよ」と振り返った。
2022年秋ごろに発症した顎偏位症(がくへんいしょう)の影響で、23年にシードを喪失した。症状が改善されてきた昨季、賞金ランキング59位でシード復帰を決めると、3年続けてきた治療も終了した。
体調を崩していた時期には、昨年12月に亡くなった尊敬してやまない尾崎将司さんから、「ゴルフは体技心だ」と心配された。「ジャンボさんが言うように、まずは体が良くないと。次に技術、最後に精神的な強さ。今はピーク時の50%くらいの状態。まだ感覚をうまく出しきれていない」と、少しずつ“心”を整えている。
「体調は戻ってきた。こういう場所(最終組)でこうやってプレーできたのはよかった。1日1日の積み重ねだと思う。課題をつぶしていけるように準備して、試合で表現できるかどうか。それが一番。できてくれば、おのずとスコアも良くなるだろうし、いい順位にいけると思う」と、次戦以降に目を向けた。
尾崎さんは40歳を過ぎてから第二のピークを迎え、40代以降で63勝を積み上げた。昨年12月に40歳となった池田も、「ここからがスタート」と言葉に力を込める。通算25勝以上に付与される永久シードまであと4勝。7年間足踏みが続いているが、“その時”へ着実に歩みを進めている。(文・小高拓)
