<リョーマゴルフ 日高村オープン 最終日◇16日◇グリーンフィールゴルフ倶楽部(高知県)◇シニアの部6807ヤード・パー72、女子の部6234ヤード・パー72>
国内シニアツアーの新規大会は、3季連続賞金王に輝いている宮本勝昌が、今季初優勝でツアー通算11勝目を飾った。
首位の山下和宏と3打差の3位で迎えた最終日。日大ゴルフ部の同期である片山晋呉らとの最終組でティオフすると、出だしから3連続バーディ。5番パー5では2オンに成功し、6メートルを沈めてイーグルを奪った。「山下くんに“先制パンチ”を食らわせることができたので、非常に大きかったです」と、主導権を握った。終盤は首位を守りながらも、片山、平塚哲二とのし烈な優勝争いに。それでも最後まで崩れず、逃げ切った。
今回の優勝は、宮本にとって大きな自信となった。4月の「全米シニアプロ」は50位タイ。その後の国内男子ツアー「中日クラウンズ」では内容に手応えを感じながらも、1打足りず予選落ち。「ここ最近では一番悔しい予選落ち」と振り返るなど、もどかしさを抱えていた。
「3年連続賞金王と言っていただけることで、非常にそれはありがたくて、名誉なことですし、うれしいですけど、だからこそ、知らず知らずにチームや自分でもそれを気にしている部分がありました。なかなかアメリカに行ってもいいスコアが出ていなかったので、ゴルフの難しさを改めて感じるこの数カ月だった」と明かす。その中での優勝に「こうして結果が出たというのは、私にとって本当に“ありがたい薬”をいただきました」とかみしめた。
一方で課題も口にする。2打リードで迎えた14番以降はバーディを奪えず、パーを並べる展開に。「今回は自分の中で学びが多かった。リードしてからのゴルフの難しさとか、やってはいけないミスをただ繰り返してしまうとか、まだまだ足らないところが、修行しなきゃいけないところを本当に気づかせてもらった2日間でした」と話した。「その中でも優勝できたのは、大きな収穫だったんじゃないかなと思っています」と前を向いた。
今大会は、国内シニアツアーでは初の高知県開催。宮本にとっては、2021年のレギュラーツアー「カシオワールドオープン」(Kochi黒潮CC)以来となる同県での大会だった。「カシオはプロフィールドの最終戦なので、いろんなドラマがあるんですよ。僕も悔しい思いをしたことが何度もありますし、あまりいいイメージないんですよ、実は」と、そのシーズンの賞金王やシード、最終戦への出場資格が決まる正念場では悔しい思い出がたくさんある。「それが少し払拭されて、高知県が大好きになりました」と笑顔を見せた。
来週は、国内メジャーの「日本プロゴルフ選手権 センコーグループカップ」(5月21~24日、滋賀県・蒲生ゴルフ倶楽部)に出場する。「いいゴルフをすれば、もしかしたら上位に行けるかもしれないというのを、醸し出せたので、しっかり調整して木曜日(初日)を迎えたいと思います」と意気込みを示した。
同メジャーには、宮本の他に「谷口(徹)さんが出て、(片山)晋呉が出て、手嶋(多一)さんが出て、上田論尉(ゆい)が予選会を通って」とシニアメンバーが何人か参戦する。「うれしいですよね。チームシニアってつもりはさらさらないですけども、だれかがハマって上位にいったら面白いなっていうのは少し思っています」と期待を込めた。
その後は、シニアツアー「すまいーだカップ」(5月28~30日)、そして「全米シニアオープン」(7月2~5日)と戦いは続く。「その後のすまいーだも当然(優勝を)視野に入れていますし、また“一戦必勝”を心がけてやっていきたいと思っています」と闘志を示した。4季連続の賞金王へ、歩みはここから加速していく。(文・高木彩音)
