<Sky RKBレディスクラシック 2日目◇16日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6490ヤード・パー72>
2004年1月1日付でプロ転向し、大会最終日の17日で8172日。大ベテランの下川めぐみに待ち望んだ瞬間が訪れるかもしれない。12位から出て、5バーディ・1ボギーの「68」で回り、トータル7アンダーに伸ばして7位に順位を上げた。首位とは3打差。今月31日に43歳の誕生日を迎えるプロ23年目は大きく息を吐いた。
「大きなミスもなく終われました。この2日間はショットがいいかな。少しずつかみ合ってきた。あまり意識すると空回りするけど、(優勝の)チャンスはあると思います」
2日間のフェアウェイキープ率は78.6%(22/28)で、パーオン率は75.0%(27/36)。今大会では平均的な数字だが、大崩れする要素はまったくない。パット数は初日、2日目とも28パット。グリーン上のパフォーマンスも安定している。36ホールでボギーは2日目の4番パー3の1個だけ。ベテランならではの“高値安定”の堅実プレーに徹し、優勝争いに踏みとどまった。
TP単年登録(現在は制度廃止)してプロとなり、4年目の07年にプロテストに合格した。晴れて日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の会員となり、協会から付与された会員番号は「777」。ラッキーガールの誕生はこれまでメディアに何度も取り上げられたが、強烈すぎる4度のホールインワンで、そのラッキーぶりは伝説の域に達した。
13年「フジサンケイレディス」では名物ホールの17番パー3でホールインワンを達成し、ホールインワン賞では最高額となる800万円を獲得した。13年と14年の「アクサレディス」では2番パー3でホールインワン。同一大会同一ホールでの2年連続エースはツアー史上初の快挙だった。さらに、14年「伊藤園レディス」の17番パー3でのエース達成では賞金500万円をゲット。2年で4度のエース。しめて、1340万円の荒稼ぎだった。
「そうなんです。大ラッキーなんです。そこ、どんどん書いてください」
これまでの最高は16年「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」と17年「ゴルフ5レディス」の2度の2位。下部のステップ・アップ・ツアーでは2勝しているが、レギュラーツアーで頂に立ったことはない。3打差を逆転できれば、鬼沢信子の7242日を大きく更新する史上最も遅い初Vとなる。42歳351日は原田佳子の44歳90日、山岡明美の43歳340日に次ぐ、3番目の年長初V。プロデビューから408試合は鬼沢の463試合に次ぐ、所要試合数となる。
「そりゃ勝ちたいですよ。もちろん、その気持ちはありますよ」
同い年の仲間や、プロテスト合格の同期生の多くは戦いの場から去っていった。「寂しいですよね。でも、私が頑張って成績を出せば、カムバックしてくれる人がいるかもしれない。そういうきっかけにもなればいいなぁと思います」。年齢からくる衰えに抗うことはできないが、「いつもご機嫌でいること。ミスしても『まっ、いいか』と引きずらない。そういう訓練をしています」と、この1年半ほどはメンタルトレーニングにも取り組んできた。
11年に結婚した夫の正さんがキャディを務め、二人三脚で優勝を目指してきた。トータル7アンダーの7位から臨む臨む最終日。ラッキーナンバーはしっかり光っている。(文・臼杵孝志)
