<全米プロ 3日目◇16日◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7394ヤード・パー70>
ローリー・マキロイ(北アイルランド)が猛追している。6バーディ・2ボギーの「66」をマーク。トータル3アンダーまでスコアを伸ばし、優勝戦線へ急浮上した。
「66」以下のラウンドはメジャー通算25回目で、これを上回るのはタイガー・ウッズ(米国、28回)ただ一人。「マスターズ」に続くメジャー連勝を視界にとらえた。
「Better(良くなった)。きょうは汚い言葉を使わないと決めていたから、控えめにしておくよ」。初日に「74」を叩いて105位発進。「Shit(クソ!)」という言葉を吐いて振り返っていた。だが、2日目「67」、3日目「66」と勢いを加速させている。
驚がくの一打が飛び出したのは前半6番。397ヤードの左ドッグレッグのパー4だ。ドライバーでのティショットは右サイドの木を越えて、ワンオンに成功した。前の組がまだグリーン上でプレーしているなか、369ヤードを飛ばしてピン手前17メートルにオン。「グリーン近くまで運ぼうと思っていた。完ぺきだった」というスーパーショットとなった。
一時、単独首位に立つ猛チャージ。「正直なところ、自分には“ソレ”ができると感じていた。あしたまだチャンスはある、と思えるだけのことはできた」。最終的には首位と3打差の7位タイにつけた。
メジャー史上、初日を50位以下で終えた選手が優勝したのは4度だけ。105位からの優勝となれば、1996年「全米オープン」でスティーブ・ジョーンズ(米国)が記録した84位を上回る、史上最大の逆転劇となる。
「木曜日(初日)は本当にひどいプレーだったけれど、結局は7打差に“留まっていた”。毎日少しずつ、首位に近づいてきた。あの苦しい状況から這い上がってきたことは誇りに思う」。キャリアグランドスラムを達成した2024年「マスターズ」でも、初日7打差からの大逆転劇を演じた。偉業を積み重ねてきた男が、再び歴史に名を刻もうとしている。
