<リョーマゴルフ 日高村オープン 最終日◇16日◇グリーンフィールゴルフ倶楽部(高知県)◇シニアの部6807ヤード・パー72、女子の部6234ヤード・パー72>
今大会に出場した元メジャーリーガーの45歳・松坂大輔氏は、初日の「81」から巻き返し、最終日は1バーディ・4ボギー・1ダブルボギーの「77」でプレー。特別出場で順位はつかなかったが、トータル14オーバーで2日間を終えた。
初日はティショットがよかった一方で、風の読みなどに苦しみグリーンを狙うショットが思うようにいかなかった。「きのうよりショットはよかったです。ただ、きのうと違ってドライバーは曲げちゃったんですけど、ショットとアプローチとパターがよかった」と振り返る。
チャンスにつけるホールも多く、「バーディパットは入らなかったけど、際どいパーパットとかを入れることができたのでよかったです」。心残りの場面もあったが、70台でまとめたプレーに手ごたえをにじませた。
プレーを通じて、改めてプロゴルファーの難しさとすごみも実感した。「出だしから球が右に行って木に当たって戻ってきて、セカンドはバンカーに入って、バンカーからいい距離にショットが打てて。プライベートでやっていたら多分なんてことない距離のパーパットだと思うんですけど、序盤はそんなパーパットを残すことがあって、出だし3ホールぐらいで精神的に疲れました(笑)。プロの方々はそれを4日間とかやっているので、改めてすごいなと思いました」と身にしみて感じていた。
初出場のシニアツアーを終えて「2日間とも楽しかったです。きょうは土曜日ということもあって、ギャラリーが多かったですし。いい勉強になりました」という充実感もある。そして現役引退後は“楽しむゴルフ”をイメージしていたが、今は違う思いも芽生えている。「メーカーさんからの招待で(試合に)出したりして、時々は緊張感の中でプレーすることが、自分は好きなんだなって思いました」。“プロ”の本能はフィールドは異なれど、不変のようだ。
「緊張感の中でゴルフをすることは、改めていいなと思いました。練習ではいいけど、試合になると負けちゃったり。普段出ないミスが出たりもするんですけど、こういう緊張感の中で、練習場で打てている球が打てるように、練習と経験ですかね。出たくて出られるものではないですけど、またチャンスがあれば試合に出たいです」
今大会には元読売巨人軍監督の原辰徳氏も出場。昨年は「日本ミッドシニアゴルフ選手権」に進出するなど、アマチュア競技にも積極的に参戦し、第二のアスリート人生を歩んでいる。
松坂氏も、そうしたアマチュア競技への出場に意欲を見せる。「今年はスケジュールが合わなくて、関東アマなどの予選に出られなかったんですけど、来年はスケジュールが合えば関東アマの予選とか1回チャレンジしてみたいなと思っています」と意欲を示した。
その存在はシニアツアーに新たなにぎわいをもたらした。“平成の怪物”が再び真剣勝負の舞台に立ち、迫力あるショットを披露する日が来ることに、期待が高まるばかりだ。(文・高木彩音)
