<シェブロン選手権 最終日◇26日◇メモリアル・パークGC(テキサス州)◇6811ヤード・パー72>
1998年度生まれの“黄金世代”コンビがメジャー最終日に競演した。勝みなみと原英莉花が同組でプレー。勝は2023年から米ツアーを主戦場にしていることもあり、同年「明治安田生命レディス」予選ラウンド以来のことだった。
勝は4バーディ・2ボギーの「70」と伸ばし、日本勢最上位のトータル2アンダー・12位タイでフィニッシュ。「もったいないボギーがあったり、やりたかったことがあまりできていなかった」。自己評価は50点にとどめた。
米3年目だった昨季にはキャリアハイを記録。優勝争いの回数は増え、今季もすでにトップ10入り2回。技術の底上げを印象付ける。「メジャーは特別。もっと上に行きたかったけれどしょうがない。悪いなかでもスコアをまとめられていると思えたら、今後にプラスに働いてくれる」とうなずいた。
次のメジャーは「全米女子オープン」(6月4日開幕、カリフォルニア州リビエラCC)。昨年は36ホールの予選会を突破して出場したが、メジャーで唯一、予選落ちを喫した。「みんな憧れる試合で、私もそう。上位で争った方が気持ち的に面白いじゃないですか。調整していきたい」と意気込んだ。
5年ぶりのメジャー出場だった原は序盤からチャンスを作り、左ラフからピン2メートルに絡めた4番でバーディを先行させた。だが、これが唯一のバーディに。ガードバンカーに入れた7番パー3のボギーをきっかけに流れが止まった。1バーディ・3ボギーの「74」と落とし、トータルイーブンパー・38位と順位を下げて終えた。
「評価できるようなゴルフじゃなかった。ボギーを1個打つと、苦しい展開になることは分かっていた。どんどん自分を信じられないマインドになった。ひたすら悔しい。予選通過をあくまでも通過点にして、もっと上を目指したいところで、技術が追いついてこなくて調子も上がらないのがもどかしい」。メジャーで初めて4日間を完走しても、表情を曇らせた。
昨年は米下部エプソン・ツアーを主戦場にして優勝も果たした。ポイントランキング5位で米ツアーに昇格。今年がルーキーイヤーとなる。自身開幕戦でトップ10に入ったが、その後はやや波のある戦いが続いている。
このように試行錯誤する原に対して、勝は「全然、悩んでいるようには見えなかったけれど…」と笑う。そして“先輩”は、“後輩”にこんな言葉を送る。
「彼女も同じくらいプロのキャリアが(十分)ある。問題ないんじゃないかな。エプソン・ツアーの方が移動距離とか試合数も少ないだろうし、(米ツアーは)大変だと思う。でも絶対に慣れてくるし、英莉花ちゃんは『楽しい!』と言っていたので、大丈夫です」
両手でマルを作りながらニコリ。互いに刺激を与え合いながら切磋琢磨する関係は、今年28歳になろうとも、世界最高峰の舞台でも、変わることはない。(文・笠井あかり)

