<宮里藍 サントリーレディス 初日◇11日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6619ヤード・パー72>
前週は米カリフォルニア州で開催された海外メジャー「全米女子オープン」にメルセデス・ランキング(MR)上位者がごっそり出場。寂しさが否めなかったフィールドに、華やかさとにぎやかさが戻ってきた。今週は日本ツアーから渡米した日本選手11人のうち、MR1位の佐久間朱莉、MR3位の菅楓華ら、MR2位の河本結を除く10人が出場。初日は全米帰りの実力者たちがきっちり上位に顔をそろえた。
全米で14位に入り、日本勢では6位の畑岡奈紗に次ぐ好成績を残した桑木志帆は好調をしっかりキープし、8バーディでボギーなしの「64」を叩き出した。インから出て、ティショットをピン左奥2メートルにつけた11番パー3から3連続、同じく1打目をピン右奥3メートルに乗せた16番パー3からも3連続とバーディを量産。これまで2度マークしている自己ベストに並び、首位と1打差の2位と絶好のスタートを切った。
「あと1つ取れば自己ベストを更新することは知っていました。最終9番のバーディパットは9メートルくらいあったけど、もう少しで入りそうだった。そこだけが残念。でも、昨日のプロアマのときは全然ダメだったショットが、きょうは修正できて最後まで自信を持って打つことができた。このスコアはうれしいし、ノーボギーも本当によかった」
フェアウェイキープ率は78.6%(11/14)で、パーオン率は77.8%(14/18)。午前4時10分に起床したこの日は「コースに来てすごく眠かった」と、前日はまったく感じていなかった時差ボケとも戦ったラウンドだっただけに、ショットの復調には納得の表情を浮かべた。
ショットの切れ味では菅楓華も負けていなかった。初の海外メジャーだった全米はカットラインに1打届かず予選落ちしたが、「もう少し見直したい」と話していたショットでチャンスを何度も作り出した。パーオン率は100%(18/18)。5バーディに加え、3月の「アクサレディス」最終日以来となる今季3度目のボギーなしのラウンドで、11位タイで滑り出した。「グリーンがやわらかかったのでピンデッドに攻めていけた。あとはパッティングだけかなと思います」と満足感を漂わせる。
2年連続の年間女王を目指す佐久間も5バーディ・2ボギーの「69」で回り、31位タイで初日を終えた。4度目の海外メジャーで初出場だった全米は22位。「いい経験ができた」としっかり持ち帰ってきた“お土産”を2日目以降のプレーに生かしていく。このほか全米で28位の神谷そらと60位の小祝さくらはともに4バーディ・ボギーなしの「68」で17位スタート。帰国直後にもかかわらず、全米帰りの10人は誰一人、オーバーパーを打つことはなかった。
今週は7月30日に開幕する「AIG女子オープン」(全英)の出場権が懸かっている。2位以内と大会終了時のMR上位3人に与えられる全英切符。現時点で当確なのは昨季MR1位の資格で既に出場権を持つ佐久間と、ポイント差で全英圏外に落ちることのない河本の2人だけ。英国行きの争いはこれからが本番となる。
この日、出場した120人の平均ストロークは「70.6417」と、今季14試合目の第1ラウンドでは最も易しくなった。バーディ合戦の神戸決戦。初日は韓国の14歳のアマチュア、ソア・キムが単独首位に立ったが、プロの威信にかけていつまでも後塵を拝するわけにはいかない。(文・臼杵孝志)
