多種多様な形状のモデルが揃うパターだが、中には異なるメーカーが似た形状、コンセプトの製品をリリースしているケースが少なくない。今回はそんな『そっくり』の先発&後発を集めて、共通点や違いを徹底検証した。
今回検証したのは8モデル
【三角ネックセンターシャフト部門】
先発:オデッセイ 『Ai-DUAL トライビーム DW CS』
後発:テーラーメイド 『システム2 デルモンテTB2 トラスセンター』
【金属インサート部門】
先発:タイトリスト 『スコッティ・キャメロン ファントム7.2』
後発:オデッセイ 『ダマスカスミルド セブン CH』
【ゼロトルク&ヒールシャフト部門】
先発:L.A.B.Golf 『OZ.1i HS』
後発:オデッセイ 『S2S TRI-HOT ジェイルバードSB』
【オンセット&センターシャフト部門】
先発:オデッセイ 『S2S TRI-HOT ジェイルバード』
後発:ピン 『スコッツデールテック アリーブルーオンセット』
【三角ネックセンターシャフト部門】
ネックの形や付く位置が変わった!? 構えやすさならオデッセイ テーラーは高い操作性が魅力
フェースを2点で支える三角ネックは、ブレードの寛容性をマレット並みに向上させてくれる。一方で、ネックの幅が広いぶん、アドレス時にボールにかぶってしまい、見にくくなることがあった。
「テーラーメイドは三角ネックのセンターシャフトモデルの設計を大きく変更しました。その理由は、アドレス時のヘッドの形状やボールの視認性を向上させるためでしょう。今回打ち比べてみて意外だったのはネックの幅が広い『システム2』の方が操作性重視で、オデッセイ『トライビーム』はオートマ感が強かったことです。ブレード型に寛容性をプラスしながら、振り感も変えられる三角ネックは新世代の定番のひとつになるはずです」(筒)
【金属インサート部門】
ワンピースだと不可能な構造が作れる キャメロンはフィーリング向上 オデッセイは寛容性◎
樹脂系の素材で作られることの多い「インサート」。あえて金属で作る理由は、手応えのある打感をキープしながら性能を高めることにある。
「ワンピースの削り出しのパターだと、フェースの処理は溝やミーリングを入れたりとシンプルなことしかできません。一方、後から接着するインサートであればより精密なデザインや構造を作ることが可能となります。樹脂よりも金属のしっかりした打感が好きだけど、ミスヒットに強いなど寛容性もほしいという要望に応えてくれます。その中でキャメロンはフィーリングとコロがりを向上させ、オデッセイはミスヒットでもコロがりのブレを抑える性能を備えています」(筒)
【ゼロトルク&ヒールシャフト部門】
通常モデルの感覚でストロークできる 同じヒールシャフトでもオデッセイは直進性が限界突破
近年、「ゼロトルク」は方向が劇的に安定する魔法のパターとして人気となっている。一方でヘッドの重心にシャフトを装着する独特な見た目から、構えにくさを感じるゴルファーが少なくない。
「ゼロトルク特有のクセのある顔、極端なハンドファーストの構えを解消する1つの方法がヒールシャフトです。ネックをヒール側に付け、シャフトの軸線だけをヘッドの重心に向けることでゼロトルクのやさしさと構えやすさを両立しています。ヒールシャフトで通常のパターに近い感覚で振れるようになったことで、ゼロトルクによる直進性の高さが生きて、より一層ブレが少なくなります。やさしいパターの究極形のひとつと言えるかも知れません」(筒)
【オンセット&センターシャフト部門】
寛容性へのアプローチが異なる ピンはゼロトルクじゃないのにやさしく真っすぐ打てる
ゼロトルクの普及で増えたオンセットのパターだが、どうしてもアドレス時の違和感が強くなる。最近では、よりフェースの近くにシャフトを装着したオンセット小のパターが新たな選択肢として登場している。
「ピンとオデッセイは、オンセットが小さいセンターシャフトが共通していますが、ヘッド構造の違いで中身は全くの別物です。ピンはフェースの見やすさと適度な寛容性の付与が目的で、ゼロトルクではありません。一方、オデッセイは異素材複合でオンセット小でもゼロトルクを実現しています。センターシャフトのぶん、少しフェース開閉が入って操作性が備わっているので、ブレード型などから移行しやすいカテゴリになっています」(筒)
