<ダウ選手権 事前情報◇10日◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6301ヤード・パー70>
ルーキーイヤーという以外に大きな共通点は見当たらない原英莉花と櫻井心那が、今大会で初めてダブルスを結成した。
これまでの二人は、顔を合わせればあいさつを交わす程度。深く話す機会はほとんどなかったという。今大会の出場が決まった時点で互いにペアが決まっておらず、「私で良ければ」と原が櫻井に声をかけたことでタッグが実現した。
今大会には、勝みなみと渋野日向子の黄金世代コンビや、岩井姉妹のツインズなど、それぞれ分かりやすい共通点を持つペアがそろう。一方で、「共通点ってなんだろうね」と櫻井。まずはお互いを知るために、原と2時間ほどじっくり話し込んだという。
すると、意外な共通点が次々と見つかった。性格診断テストのMBTIは同じタイプ。さらに誕生日も同じ2月生まれで、櫻井が13日、原が15日とわずか2日違い。そこから、2月の誕生石にちなみ、チーム名は“アメジスト”に決まった。
初日と3日目は、1つのボールを交互に打つフォアサム形式でプレーする。奇数ホールと偶数ホールでティショットの担当を分けるフォーマットだけに、ペアごとの戦略も重要になる。しかし、2人はともにフェードヒッター。「苦手なホールも似ててどうしよう」と原が苦笑いするように、ここでも共通点が見つかった。
「自分のミスを自分で精算できない」と原が話せば、「けっこう曲げてセカンドを自分でカバーしているので、次を考えるとフェアウェイに置かなきゃ」と櫻井。初めてのダブルス戦に対する考え方もどこか似ている。
それでも、「雰囲気はすごくいいです」と櫻井。先輩である原の優しさもあり、表情は終始リラックスしていた。原も「緊張もしますが楽しみが大きい」と笑顔を見せる。初タッグの1週間は、2人の絆を深める時間にもなりそうだ。(文・齊藤啓介)

