アマチュア時代からプロの試合で活躍していた安田祐香。プロ転向後は2勝を挙げ、2023年シーズンから3年連続シード選手として安定した活躍を続けている。そのセッティングについて、クラブフィッターの吉川仁氏に解説してもらった。
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安田祐香は女子プロの中でもクラブを変えない選手。ドライバーは2023年の開幕戦から3シーズンにわたり『スリクソン ZX5 MkⅡ』を使い続けていた。シャフトもずっと『アッタス キング』。しかし、2026年はついにドライバーを変更。ヘッドを『スリクソン ZXi』、シャフトをフジクラの『スピーダー NX ゴールド』にした。
「ちょっと驚きましたね。ヘッドはいつか変えると思っていましたが、シャフトは『アッタス キング』を使い続けると思っていましたから。メーカーも特性も違う『スピーダー NXゴールド』を選んだのは意外です」(吉川)
『アッタス キング』と『スピーダー NX ゴールド』の特性はどこが違うのか?
「昨年まで使っていた『アッタス キング』は先調子。手元がしっかりしていて、先が動いてくれるシャフトです。ドローヒッターの安田選手にとってはタイミングがとりやすかったと思います。一方、『スピーダー NX ゴールド』は中調子で、手元も適度にしなってくれてタメができる。女子ツアーでは使用率の高いシャフトですが、『アッタス キング』は正反対のタイプのシャフトです」
吉川は、安田が『スピーダー NX ゴールド』を選んだ理由をこう分析する。
「ヘッドを最新モデルの『ZXi』にしたことで、つかまりが良くなった可能性はありますね。その結果、先調子の『アッタス キング』だと打ち出しが左に出やすくなったのではないでしょうか。そこで、つかまりを少し抑えられる『スピーダー NX ゴールド』を選んだのだと思います」
現在ドライビングディスタンスは243.40ヤード(5月14日時点)で、昨年の239.49ヤードを上回る結果を残しており、今回の変更は上手くいっている様子だ。
しかし、ドライバー以外のセッティングはヘッドもシャフトも昨年から変わっていない。3番、5番ウッドは『スリクソン ZX MkⅡ』、4U、5Uも同じく『スリクソン ZX MkⅡ』、アイアンセットは『スリクソンZXi5』で、3本のウェッジも『クリーブランド RTZ』を継続して使っている。これが安定したプレーが続く要因のひとつなのだろう。
ちなみにドライバーのシャフトをフジクラにしたことで、安田祐香はドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンで4社のシャフトが混合していることになるが、それは問題ないのか?
「メーカーが異なっていることは何も問題ありません。ただし、重量フローは大切。安田選手はドライバー、フェアウェイウッドが50グラム台にして、ユーティリティが70グラム台、アイアンが80グラム台、ウェッジが90グラム台になっているので、理想的な重量フローになっています」
今季は9試合に出場し、メルセデス・ランキングは37位につけている。きょうから始まった「Sky RKBレディスクラシック」での活躍も楽しみだ。
▼ 安田祐香のセッティング
1W:スリクソンZXi(10.5度/スピーダーNXゴールド 5S/45.5インチ)
3・5W:スリクソンZX MkII(15、18度/ミヤザキ CODEX KORI-5S)
4・5U:スリクソンZX MkII(22、25度/USTマミヤ アッタスMB HY-75R)
6I~PW:スリクソンZXi5(N.S.PRO 850GH S)
48・52・58度:クリーブランドRTZ(N.S.PRO 950GH S)
PT:オデッセイ トリプル・トラックTEN
BALL:スリクソンZ-STAR◆
■解説::吉川 仁
よしかわ・じん/「4plus Fitting Labo & Golf Salon」主宰。スイングとギアの両面に精通し、「ギアーズ」や「トラックマン」を駆使して、悩めるゴルファーのギア選びをサポートする。
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