今季も安定した活躍を見せている岩井姉妹。二人のセッティングのポイントをクラブフィッターの吉川仁氏に解説してもらった。
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岩井姉妹のセッティングは、番手構成も使用するクラブもほとんど同じ。中でも特徴的なのはUTを入れず、”飛び系”アイアンを入れていることだろう。
「2人が使う『EZONE GT』のロフト角は5番で20度、6番で22度。もはや3番、4番アイアンを使っているようなものですね。やはりロフト角が立っているモデルは球を上げづらいのでカーボンシャフトの『レクシスカイザ i』を入れて、球を上げやすくしているのだと思います」
千怜は5番アイアン~PWも『レクシスカイザ i』を入れる一方で、明愛はスチールシャフトの『N.S.PRO 950GH neo』を入れている。その差はどこにあるのか?
「明愛選手と千怜選手はスイングも弾道もまるで違います。スイングが違うと、もちろんシャフトにかかる負荷が変わります。千怜選手は、フェードヒッターで上から打ち込むようなタイプ。『レクシスカイザ i』はカーボンですがかなり硬めなシャフトで、スチールでは出せない独特の感じがあるのでしょう。一方で、明愛選手は包み込むようなスイングのドローヒッター。『neo』も硬いですが、少し先端が走りながらつかまるので、相性が良いのだと思います」
ただ気になるのは、2人ともこれだけハードなセッティングなのに、ドライバーのシャフトは5Sであること。2人のスイングスピードを考えれば、6Sでも十分振れるだろうが、身長が関係していると吉川氏は指摘する。
「身長170センチ以下の場合、どうしてもスイングがヨコ振りになってしまう。タテ振りよりもヨコ振りの方が遠心力の影響を受けやすいので、6Sにすると想像以上にコントロールできなくなると思います。一般男性よりパワーがあると思いますが、5Sにした方が飛距離だけでなく安定感も出るのでしょう」
明愛は今季予選落ちのない安定した活躍を見せており、今週開催の「メキシコ・リビエラマヤオープン」は、千怜が米ツアー初優勝を飾った大会。2人の活躍にも注目だ。
【岩井明愛のクラブセッティング】
1W:ヨネックス EZONE GT タイプS(9度/レクシスカイザM 5S)
3.5W:ヨネックス EZONE GT(14.5・18度/レクシスカイザM 6S)
5I.6I:ヨネックス EZONE GT(21・23度/レクシスカイザi 8S)
5I~PW:ヨネックス EZONE CB511フォージド(N.S.PRO 950GH neo S)
50.54.58度:ヨネックス EZONE W 501(N.S.PRO 950GH neo S)
PT:テーラーメイド スパイダーX カッパーホワイト スモールスラント
BALL:スリクソン Z-STAR XV
【岩井千怜のクラブセッティング】
1W:ヨネックス EZONE GT タイプS(9度/レクシスカイザL 5S 45.5インチ)
3.5W:ヨネックス EZONE GT(14.5・18度/レクシスカイザL 5S)
5.6I:ヨネックス EZONE GT(21・23度/レクシスカイザ i 8S)
5I~PW:ヨネックス EZONE CB511フォージド(レクシスカイザ i 8S)
50.54.58度:ヨネックス EZONE W 501(N.S.PRO 950GH S)
PT:オデッセイ WHITE HOT ブラックシリーズ #5 CS
BALL:スリクソン Z-STAR XV
■解説::吉川 仁
よしかわ・じん/「4plus Fitting Labo & Golf Salon」主宰。スイングとギアの両面に精通し、「ギアーズ」や「トラックマン」を駆使して、悩めるゴルファーのギア選びをサポートする。
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