昨年は「シェブロン選手権」でメジャータイトルを獲得した西郷真央。充実したシーズンを送ったが、今年は大幅にセッティングを変更。その変化をクラブフィッターの吉川仁氏に解説してもらった。
西郷真央のセッティングで注目したいのはシャフトだ。なんと、ドライバー、フェアウェイウッド、アイアン、ウェッジと11本のシャフトを総入れ替えしていた。
「西郷選手はドライバーのシャフトがずっと『アッタス V2』でした。『アッタス V2』は歴代アッタスシリーズの中でも評価が高いシャフトで、西郷選手以外にも長年使い続けている選手が多いです。それがいきなり『レジオフォーミュラ M+ 55S』になっていたので驚きました」
『レジオフォーミュラ M+ 55S』はどういった特徴なのか?
「高弾性素材を使っていて、全体的に張り感のあるシャフト。手元部の剛性を高くして中間から先が走ってくれます。ダウンスイングでのつぶれ戻りが強くて、復元力が高い。ゴルファーの表現で言えば『パキッとしているタイプ』のシャフトです」
吉川は続けて、西郷がシャフトを替えた理由をこう分析する。
「そもそも日本シャフトの『レジオフォーミュラ』シリーズは同社の人気アイアンシャフト『モーダス』シリーズを使っている人のために開発されたウッド用シャフト。西郷選手はアイアンのシャフトを『N.S.PRO 850GH neo』から『N.S.PRO プロトタイプ』に変更しています。このシャフトは『モーダス』系のフィーリングがあるシャフト。またウェッジも今年から『N.S.PRO モーダス3 ツアー105』にしています。アイアン、ウェッジをモーダス系にしたことによって、ドライバー、フェアウェイウッドは『レジオフォーミュラシリーズ』との相性が良くなったのでしょう」
アイアンは3年以上もミズノの『JPX 923フォージド』を使っていたが、今年は『ミズノプロ M-13』に変更していた。
「ミズノの『JPX923フォージド』は契約フリーの女子プロからも人気のアイアンです。西郷選手自身も契約フリーになってからずっと使っていましたが、今年から『M-13』というミズノプロシリーズ系のアイアンにしています。『M-13』も決してハードなアイアンではありませんが、形状はややシャープになって操作性が良いのが特徴です」
フェアウェイウッドとユーティリティの番手構成は少し独特。3W、7Wを入れた上で、4U、5Uを入れている。ちなみに7Wと4Uのロフトはどちらも21度だった。
「本人に聞いてみないとわからない部分ではありますが、組み合わせとしては珍しい。ただし、同じロフトでも7Wと4Uを比較すると、7Wの方が打球が上がりやすくて飛距離も飛ぶので、飛距離の階段は上手く作れているのでしょう」
ボールとパターも変えた。昨年まで国内メーカーのボールを使っていたが今年は『プロV1x』。パターもスコッティ・キャメロンの『ファストバック 1.5』に変更している。
昨年はメジャーで優勝して、現在の世界ランキングは15位。好成績を残すとクラブやボールをなかなか変えられない選手が多いが、西郷は大胆に変更。さらなる高みを目指したセッティングで2026年シーズンに挑んでいる。
▼西郷真央のセッティング
1W:タイトリストGT3(10度/レジオフォーミュラM+ S55)
3,7W:タイトリストGT2(15、21度/レジオフォーミュラB+ S65)
4,5U:タイトリストGT2(21、24度/USTマミヤ LIN-Q HY プロトタイプ75 S)
6I~PW:ミズノ ミズノプロ M-13(N.S.PRO プロトタイプ S)
50、54度:タイトリストボーケイ SM10(N.S.PRO モーダス3 ツアー105 S)
60度:タイトリスト ボーケイフォージド(N.S.PRO モーダス3 ツアー105 S)
PT:スコッティ・キャメロン ファストバック 1.5
BALL:タイトリスト PRO V1x
■解説::吉川 仁
よしかわ・じん/「4plus Fitting Labo & Golf Salon」主宰。スイングとギアの両面に精通し、「ギアーズ」や「トラックマン」を駆使して、悩めるゴルファーのギア選びをサポートする。
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