今季から契約フリーになった永井花奈。昨季から大幅にクラブを変更しているが、どういった狙いがあるのか。クラブフィッターの吉川仁氏に解説してもらった。
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「UTの『RMX DD』と6番アイアンの『RMX DD-2』はそのままですが、ドライバーとアイアンが変わっていますね。ドライバーはテーラーメイド『Qi4D LS』に、USTマミヤ『ウルトラブラック』を組み合わせ。このシャフトは元系ですが、カウンターバランスになっているので、しっかり叩きに行けて、振りやすいモデルです」
また、USTマミヤの担当者はこんな裏話を教えてくれた。
「実は他のメーカーのシャフトに変更する可能性もありました。永井選手に話を聞くと、『手が小さいから、手元が細いものがいい』という話があったので、『アッタス RX ウルトラブラック』を試してもらったらハマったようです」(USTマミヤ担当者)
女子プロがLSモデルのロフト9度で、元系のシャフトを組み合わせるとハードな印象があるがどうしてこの組み合わせにするのか?
「女子の場合、大きな球で飛ばすというより、中弾道くらいでランも出るボールを打つ傾向があります。手元が柔らかいと少し振り遅れる感じになるのでライナー系の弾道が打ちやすい。また、女子の場合どうしても下からヘッドが入るので、LSモデルで9度というのは理にかなっているんです。自分の思った通りの球を打ちやすいのでしょう」
アイアンもテーラーメイドに変更している。『P8CB』に、『アッタスFF』シャフトを組み合わせているが、この組み合わせにする理由を吉川はこう分析する。
「テーラーメイドの『P8CB』は7番でロフト30度とやや立っているモデルですが、グースがあるのでつかまりがいいアイアン。『アッタスFF』は中調子ですがボールを拾いやすいシャフトです。地面から楽に球を上げることを意識している組み合わせに見えますね。アマチュアの方もストロングロフトのアイアンを使う場合、拾いやすいシャフトを選ぶのがオススメです」
今季からシード復帰した永井は、開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で優勝争いを繰り広げ、出場した9試合で全て予選を通過するなど、好調をキープしている。新たなセッティングで2017年以来の優勝に期待がかかる。
▼永井花奈のセッティング
1W:テーラーメイド Qi4D LS(9度/アッタス RX ウルトラブラック 5R)
3・5W:キャロウェイ エリート TITANIUM(15、18度/LIN-Q ブルーEX 5R)
4・5U:ヤマハ RMX DD(19、22度/テンセイ 1K HY70 R)
6I:ヤマハ RMX DD-2(アッタス FF85)
7I~PW:テーラーメイド P8CB(アッタス FF85)
50・54・60度:タイトリストボーケイ SM10(N.S.PRO 850GH R)
PT:テーラーメイド スパイダー ツアーX
BALL:タイトリスト PRO V1
■解説::吉川 仁
よしかわ・じん/「4plus Fitting Labo & Golf Salon」主宰。スイングとギアの両面に精通し、「ギアーズ」や「トラックマン」を駆使して、悩めるゴルファーのギア選びをサポートする。
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