話題のドライバーやアイアンに替えても劇的にショットが良くなることは少ない。しかし、クラブフィッターの吉川仁氏は「シャフトにはその可能性がある」と語る。近年はシャフトの素材や製法が大きく進化しており、自分に合う運命的なシャフトを見つければ人生最高の1打が打てるはずだ。今回はとにかくクセがなく、万人にオススメな最新10モデルのシャフトを紹介する。
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とにかく飛距離を伸ばしたい方には、全体しなりシャフトをオススメしますが、「方向性も」という話になるとスイングタイプとシャフトの相性が大切になります。今回紹介するシャフトは、先でも、手元でもなく中間部分がしなり、最もクセがない“中しなり”系のものです。フェースの芯に当たりやすいのでミート率が高くなります。スイング軌道やテンポがオーソドックスな人ほど相性が良くなるシャフトです。最近は、女子プロの多くが“中しなり”系を使用していますね。今回は10本のシャフトを紹介したいと思います。クセがなく万人向けなので、どれを選んだらいいか分からない人にまず試してほしいシャフトばかりです。
1.フジクラ スピーダーNX ゴールド
河本結選手や古江彩佳選手など、女子プロにも大人気の『ゴールド』はオーソドックスな中調子のシャフトです。名器『グリーン』からスピード感と振りやすさが進化しています。
2.フジクラ 24ベンタス ブルー
初代『ベンタス ブルー』ほどのハードさはなく、ヘッドスピード43m/s前後であれば使いこなせると思います。クセがなくて振りやすく、安定した球を打ちたいという人にはオススメのシャフトです。
3.日本シャフト N.S.プロ レジオフォーミュラMB+
シャフト全体が大きくしなるタイプではなく、小さく・強くいしなるのが特徴的な『MB+』。トップクラスのコントロール性能は競技ゴルファー向けだと思います。
4.日本シャフト N.S.プロ レジオフォーミュラM+
西郷真央選手は今季色々なシャフトを試していますが、このシャフトも試していましたね。『MB+』同様にクセがないシャフトで、先調子に近い中調子ですね。ヘッドスピードは速いけど、切り返しはゆっくりなテンポの人にピッタリだと思います。
5.USTマミヤ LIN-Q パワーコア ブルー
名前には“パワー”とついていますが、前作の『LIN-Q ブルー EX』よりはやさしく仕上がっています。イメージとしては『アッタス』と『LIN-Q ブルー EX』の中間的なシャフトです。
6.三菱ケミカル TENSEI プロ ブルー 1K
高MOI系のヘッドから、LS系のヘッドまで幅広いモデルと相性が良いと思います。シャフトのクセがなく、“中しなり”系の中で最も万人向けの1本です。
7.三菱ケミカル ディアマナ BB
先日優勝した桑木志帆選手が使うこのシャフトは、『ディアマナ』らしい滑らかなしなりを継承しつつ、先端側にしっかりした素材を使っているので、オフセンターヒット時のミスにも強くなりました。
8.グラファイトデザイン ツアーAD FI
男子プロでも使用者が多く、松山英樹選手も数試合試していましたね。ひと言で言えば『DI』をやさしくしたシャフト。弾道が少し高くなって、つかまりもよくしていますが、『DI』の安定感は継承されています。
9.グラファイトデザイン ツアーAD GC
『GC』はツアーADシリーズの大きな転換点となっているモデル。安定感は継承しつつも、一気にやさしくなりました。ドローヒッターと相性が良いと思います。
10.TPT ニトロレンジ Lo
50グラム台でも十分に硬さを感じる“軽・硬”シャフト。素直でシャープな振り感なので、スイングの再現性が高くなります。
■解説::吉川 仁
よしかわ・じん/「4plus Fitting Labo & Golf Salon」主宰。スイングとギアの両面に精通し、「ギアーズ」や「トラックマン」を駆使して、悩めるゴルファーのギア選びをサポートする。
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