<シェブロン選手権 3日目◇25日◇メモリアル・パークGC(テキサス州)◇6811ヤード・パー72>
神谷そらは虫が寄ってこないようにネイビーのロングパンツを選び、明るいピンクのシャツを合わせたが、「天気予報にだまされた…」と笑った。曇り時々晴れの予報ながら、気温は最高32度、湿度60%超え。まるで日本の夏に蒸し暑かった。
「毎年、熱中症にお世話になっているので…」。日の高い午前11時45分にスタート。どぶ漬けの氷で体を冷やすなどできる限りの対策を講じ、18ホールを回り切った。
11位から出たこの日は、4番でダブルボギーが先に来た。左ラフからの2打目が予想以上にフライヤーし、奥のレッドペナルティエリアまで飛んだ。そのまま打つことはできて辛くもグリーンに乗せたが、3パットが重なった。「前半はラインもタッチも合っていなかった」と、6番では3パットのボギーを喫した。
「どこまで落とすんだろう…。ティショットが安定していなくて、ラフからの2打目が多かった。フェアウェイにいかないと攻めきれない」。ラフからでもピンを狙えていたグリーンは予選ラウンドより硬く、キープ率38%(5/13)とあって、チャンスも少なかった。自分に合うドライバー探しは、いまも試行錯誤が続く。
暑さも影響し、3つ落とした前半は「ぼーっとしがち」だった。それでもハーフターンでトイレ休憩に立ち寄り、クラブハウスの扉を開けた瞬間、頭が一気に冷えた。「涼しくてそこで冷静になれました」。後半は2つ戻して「73」と粘った。
メジャー3試合目にして初めての決勝ラウンド。ティイングエリアをいくつか前に動かし、ピンはよりシビアに切られるムービングデーを初めて体験した。「『ここはバーディを獲りなさい、ここは守りなさい』とはっきりしていた。でもワナにハマりましたね」。タフな状況を受け入れるしかない。終盤には砲台グリーンに対して難しいアプローチが残ったが、イメージだけを大事にして寄せワンでしのいだ。
「きょうはかなりシビアでした。あしたはこれ以上か…。ドMになるしかないですね」。トータル3アンダー・20位で最終日へ。メジャーの雰囲気を楽しみ、タフなセッティングを受け入れて攻略し、多くの手応えを日本に持ち帰りたい。(文・笠井あかり)

