<ダウ選手権 2日目◇12日◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6301ヤード・パー70>
「足を引っ張って申し訳ない気持ちでいっぱい」と渋野日向子が言えば、「バーディパットが打てない位置に持って行ったりミスが多かった」と勝みなみも申し訳なさそうに話す。3年連続のタッグとなった2人にとって、こうした“譲り合い”はもはやお馴染みの光景だ。
そんな言葉とは裏腹に、この日は4バーディ・1ボギーの「67」。しっかりとスコアを伸ばし、首位と7打差のトータル5アンダー・16位タイで決勝ラウンドを迎える。
2日目は各自がプレーをしてホールごとに良い方のスコアを採用するフォアボール形式。自分のプレーに集中できる一方で、先にパーを確保できれば、もう一人は思い切ってバーディパットを打っていける。そんな狙いもありながらホールを重ねていった。
スタートの1番でともにボギーを喫したが、スコアを落としたのはこれが最初で最後。3番でバーディを奪うと、4番パー3では勝のファーストパットが下り傾斜を伝ってグリーンをこぼれる場面もありながら、渋野がしっかりとパーセーブ。「お互いに助け合った一日だった」と勝は振り返った。
一方で「7番しかうまくできなかった」と、渋野は苦笑いを浮かべた。自身は7番パー3でバーディを奪った後、コアを伸ばせず。後半はボギーを重ねる時間帯もあった。
「何もできなさすぎて悔しくて“ズン”ってなっていたところで、かっちゃんが取ってくれた。しっかり切り替えることができた」。そう振り返る表情に、パートナーへの信頼もにじむ。
先週の「全米女子オープン」まではパターに苦しんでいたという勝だが、今週は長めのバーディパット、微妙な距離のパーパットを次々と沈めている。「飛距離も伸びている」とショットも好調。飛ばしては入れるプレーに、渋野も「めっちゃ助かっている」とうなずいた。
あすのムービングデーは、再びフォアサム形式(1つのボールを交互に打つ)が待つ。自分のミスがパートナーに影響する難しい形式でプレッシャーもあるが、3年連続でコンビを組む2人はすでに心得ている。
「気を遣う時代は終わった」と渋野が言えば勝もうなずく。相手のことを考えすぎず、それぞれが目の前の一打に集中していく。(文・齊藤啓介)

