ローリー・マキロイのキャリアグランドスラムで幕を閉じた、今年の「マスターズ」。最終的にマキロイに試練を与えたのは、初日トップ発進した44歳のジャスティン・ローズ。そして、クラブ契約フリーのローズが使用していたのは、タイトリストの前作『TSR3』ドライバーだった。
マキロイとスコッティ・シェフラーは2人とも使い慣れたテーラーメイドの前作『Qi10』を使用しており、マーベリック・マクニーリーも『Qi10』を使用。最新作『Qi35』を使用したのは、コリン・モリカワ(Qi35 LS)とトミー・フリートウッドで、前作ユーザーの活躍が目立つ結果に。
4日間の平均飛距離上位30選手を見てみると、最新ドライバー使用者が目立つのは、キャロウェイとタイトリスト勢だった。
最終組の二人(ブライソン・デシャンボーとローリー・マキロイ)が4日間の「平均飛距離」のトップ2になるなど、長くなったオーガスタ・ナショナルGCで飛ばしが有利に働く中、キャロウェイ『ELYTE』シリーズドライバーを使用したのが緑の印の選手たち。ご覧の通り、平均飛距離の4、7、10、13、22位が新作を使用。
灰色に表示したのが、タイトリストの新作『GT』シリーズドライバーの使用者だ。こちらは契約外を多数飲み込み、6、8、12、14、17、19位が『GT』ユーザーだった。また5、20、24、28、30位がPINGの新作『G440』シリーズドライバー使用者たちで、長年『G425 LST』を替えられなかったビクトル・ホブランがまさかの『G440 LST』に変更。
PING契約の13人中、ローリー・キャンターを除く12人が『G440』シリーズドライバーを使用しており、前作『430』シリーズだったのは、契約外のジェイソン・デイやダニエル・バーガーなどごく僅かだった。なお、既報の通り、FWとパター以外の使用率No.1は、すべてタイトリストとなっていた。