<クローガー・クイーンシティ選手権 最終日◇17日◇マケテワCC(オハイオ州)◇6416ヤード・パー70>
前日はフックラインのパッティングに悩まされ「73」で後退した原英莉花だが、最後は「66」。順位もトータル3アンダーの16位タイまで上げ、3戦連続トップ10入りは逃したが、いい形で締めくくることができた。
1番をバーディで滑り出したが、3番パー4はボギーに。「ここが3パットで、気持ち悪かった」とも振り返るが、そこからもいい流れが続いた。「次のホールでバンカーからセーブして、5番がバーディ。バンカーからのセーブが良かったですね」と、4番をキーに挙げる。そのパーパットは2メートル。「次のホールのバーディも3メートルぐらい。3パットからだったけど、イメージよく立て直せたので良かった」。パット数は前日の『35』から『27』に回復。グリーン上での振る舞いも堂々としたものだ。
この4番のパーパットは、前日、悩みの種になっていたフックラインでもあった。悪いイメージを払拭するように、カップを狙う。「そこで決められたので、強い気持ちでいけたのかなと思います」。握っているパターは「同じ顔のを3個持っている」というなか、前日とインサートが異なるものをチョイス。試行錯誤も実った。
普段にも増して強い気持ちで臨んだ大会だった。「世界ランキングを上げるため、今週が大事だった」。目指していたのは5月25日時点の同75位以上。すなわち今年の「全米女子オープン」(6月4日~、リビエラCC/カリフォルニア州)出場権が与えられる位置だ。
原は現在125位。「優勝か2位ぐらいまでしか意味がない。今週良かったらブリヂストン(日本ツアーのブリヂストンレディス)に行こうかなとも思っていたんですけど」。今月11日にニュージャージー州のエセックスCCで行われた予選会では、プレーオフまで進みながらチケットを逃した。そのため、無条件で与えられる米女子ツアーの大会優勝、もしくは世界ランク大幅アップでの滑り込みを狙っていたというわけだ。
だが、この結果を受け、仮に「ブリヂストンレディス」で優勝しても75位までは届かない見込み。世界ランクでのルートが“消滅”した。そして残るチャンスは、オープンウィークを挟んで2週後に行われる、3日間大会の「ショップライトLPGA」(29~31日、ニュージャージー州)での勝利のみとなった。
「優勝を目指せるように調子上げていきたい」という大会については、「シブコから聞いています」と情報収集も済んでいる。米国に残って調整し、ラストチャンスにかける。「全米オープンに出たいというのが今年は最初からあった。気を抜かずに戦ってきたんですけど、なかなか“ここ”って時に決めきれないことが続いている」。“一発回答”を目指すまさに正念場だ。
ショップライトは、コースに飛ぶ小さな虫もプレーの集中を削ぐため選手の敵に。その対策も必要になる。「O型で、昔からめちゃくちゃ(虫に)刺されるんですよ。ブヨとかに刺されたら、引きずるし」。風が吹くと、少なくなるという話を聞くと、「じゃあ爆風で」と言ってニコリ笑う。人事を尽くして天命を。「ショットは良くなってきていると思うので、パターを決められるように頑張ります」。入念に準備を進めていく。


