<Sky RKBレディスクラシック 最終日◇17日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6490ヤード・パー72>
発火地点は3番パー4の2打目だった。ピンまで75ヤード。58度のウェッジで放った鈴木愛のショットは完璧だった。ワンバウンドでカップイン。「やった!」と思った次の瞬間、事態は暗転した。あろうことかボールが飛び出てきて、グリーン手前のエッジまで戻ってしまったのだ。
「ふざけんなよ、と思った。2が4になってしまった。だいぶイラっとしました。スピンが効いていたから出てきたのかな。直接カップに入ったのが出てきたり、ピンに当たったことはあるけど、こんなのは初めてです」
イーグルがまさにパ~となる不運。グリーンサイドで一部始終を見ていたギャラリーも大歓声から悲鳴のようなため息だった。出だしの1番のボギーを帳消しにするはずが、まさかの1パットのパー。だが、ここから怒りのバーディラッシュが始まった。
ティショットをピンそば1メートルにつけた4番パー3から4連続、14番からの3連続など計8バーディを量産。最終日にホールインワンを含むイーグル2発などで「67」をマークして2位まで追い上げた前週の「ワールドレディスサロンパスカップ」に続く、2週連続のサンデーチャージで初日45位→2日目18位→4位と大きく順位を上げてみせた。
「尻すぼみより尻上がりのほうがいいけど、あと(バーディが)2、3個あったら違ったかも。ちょっと遅すぎました。少し物足りないかな」
今季は8試合に出て2度の予選落ちはあるが、今回で5度目のトップ5入り。「いい状態で最終日に向かっていけているのはプラスに考えたい。もう、そろそろ優勝も近いかなと思います」。21日に開幕する次戦の「ブリヂストンレディス」はスキップし、28日開幕の「リゾートトラストレディス」に出場して、「全米女子オープン」(6月4~7日、米カリフォルニア州リビエラCC)に向けて渡米する。
「アメリカに行く前に勝てたら最高です」
ツアー通算23勝目への確かな手ごたえを得て、1週間の“リフレッシュ休暇”を過ごす。ちなみに今季の最終ラウンドの平均ストロークは『69』で1位。サンデーチャージの極意を尋ねると、「家に帰れるから。『きょうが終わったら家や。あと1日頑張ったら休み』と思うから。早く帰ってゆっくり寝たい」と大笑いした。(文・臼杵孝志)
