<クローガー・クイーンシティ選手権 最終日◇17日◇マケテワCC(オハイオ州)◇6416ヤード・パー70>
怒とうの追い上げも、あと一歩及ばなかった。それでも山下美夢有は、改めてその強さを見せつける一日を過ごした。「伸ばしたいという思いがあったので、1つでも…という気持ちでやってました」。その結果が1イーグル・7バーディ・3ボギーで今季自己ベストの「64」。16位から3位まで順位を上げてフィニッシュした。
ティショットを50センチにつけた2番パー3のバーディで滑り出した最終日は、7番パー5で最初の大きな見せ場が訪れる。フェアウェイから残り250ヤードを3番ウッドで放った2打目が、カップ10センチにピタリ。もう少しでアルバトロスというスーパーショットで楽々イーグルを奪った。さらにグリーン左バンカーからの3打目を6メートルに乗せ、1パットで沈めた14番パー5からは4連続バーディ。16番も10センチにつけるショットと、とにかくチャンスばかりが目立つ最終日だった。
「スコアもですけど、それよりスイングの状態が良くなっている。きょうは迷いもなく打てていた結果、チャンスにもついてくれたと思う」。4位になった4月の「アラムコ選手権」以降は、46位、21位、20位と中位に甘んじていたが、そこではスイングを確認する姿がよく見られた。優勝には届かなかったものの、今季最高位も更新。気持ちよく振り抜ける感覚が心地よい。
途中からは強い風も吹いたが、それもものともせずフェアウェイキープ率は78.6%(11/14)、パーオン率も83.3%(15/18)と高水準の数値を並べた。「(ピンも)左右に振ってましたし、奥だったり手前だったりとはっきり分かれるような感じでしたけど、その中でも淡々とプレーできたかなとは思います」。タフな状況も跳ね返した。
米女子ツアーは、1週間のオープンウィークに入る。一度、日本に戻り、2週後の3日間大会「ショップライトLPGA」(29~31日、ニュージャージー州)は回避。次戦は、その翌週6月4日からの「全米女子オープン」(カリフォルニア州)になる。
名門・リビエラではすでに1度プレーも済ませている。「グリーンも今週に似ていてポアナっぽい感じ。ラフも難しいなとは思った」というコースに対峙する前のこの結果だけに、さらに大きな意味を持つ。
生命線のショットについても、「だいぶフィニッシュが決まるようになってきたし、自分の中では結構いい。それを続けたい」と、うなずけるものに。「休みの間にしっかり調整して、ショートゲームなどを確認したい。次に向けて頑張りたいです」。昨年の「AIG女子オープン」(全英)に続く2つ目のメジャータイトルに照準を合わせる。

