<TOTOジャパンクラシック 3日目◇2日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>
日本で行われる唯一の米国女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」には日米のポイントランキング上位選手が出場している。日本ツアーから35人、米ツアーから43人の計78人。米ツアーメンバーとして日本勢は、古江彩佳、西郷真央、笹生優花、渋野日向子、西村優菜、勝みなみの6人が出場している。
日本ツアーの出場資格は「富士通レディース」終了時点のメルセデス・ランキング上位35人だったが、それに古江(6位、1475.28pt)、西郷(29位、589.00pt)が入っていた。ただ、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のトーナメント規則により、日米両方で出場権を得た場合は米ツアーの出場権が優先されるため、古江と西郷の枠は繰り下がり、実質ランキング37位までの選手がTOTOに出場している。
ともに米ツアーが主戦場で、古江が日本ツアーに出場したのは6試合のみ。富士通レディースで2位に入るなどトップ10には3度入った。さらに7月「アムンディ・エビアン選手権」の優勝で800ptを獲得しており、ランキングで上位を争う位置につけている。
西郷は開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の1試合のみだったが、ここで2位に入った。米ツアールーキーとして転戦しながら、海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」と「AIG女子オープン」(全英)ではそれぞれ7位タイと健闘。こちらもすでに、シード獲得の安全圏につけている。
ここで押さえておきたいのが、TOTO出場では基本的に米ツアーメンバーにはメルセデス・ポイントが付与されないが、トーナメント規則により『USLPGA登録選手のうちTP登録者で、指定競技終了時点のメルセデス・ランキング中、JLPGA最下位出場者より上位であった者』はランキングに加算されるとある。つまり、日本ツアーメンバーとしても出場権を持っていた古江と西郷については、米ツアーメンバーとしてCMEポイントを獲得するのと同時に、日本のメルセデス・ポイントも獲得してランキングに反映されるということだ。
同様に、獲得した賞金も、賞金ランキングに加算される。大会の賞金はドルで用意されているが、大会終了翌日のレートによって円に換算される。
今季の日本ツアーシード権をもつ二人だが、国際ツアー登録をしているため、出場義務試合数は『開催試合の20%以上』(日本女子オープン、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ、TOTOジャパンクラシックは開催試合数には含まれない)。計算すれば7試合となり、海外メジャーも出場した試合数にカウントされるため、両者ともに出場義務試合数はクリアする。そのため、古江と西郷は来季の日本ツアーシード権も獲得する見込みとなっている。
ツアー最終戦のリコーカップは今季のツアー優勝者とランキング上位者のみが出場できる。出場人数が40人に達するまでランキングは繰り下がるため、同週の米ツアー最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」に出場予定のふたりの出場枠はほかの選手に譲られることになりそうだ。