<Sky RKBレディスクラシック 初日◇15日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6490ヤード・パー72>
昨年のプロテストに2度目の挑戦で合格したルーキーの鳥居さくらが7バーディ・3ボギーの「68」で回り、首位と2打差の7位と好スタートを切った。
昨年のQTは1次で失敗し、QTランク166位でルーキーイヤーは下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場。所属先のSkyが冠スポンサーとなって2年目の今大会が3試合目のレギュラーツアーだけに、「久しぶりのレギュラーでホステス大会。最初はすごく緊張した」とドキドキだったが、存在感をしっかり示したゴルフに笑みがこぼれた。
「かなり風が吹いて難しかったけど、しっかり振ることだけを考えたティショットもパットも良かった。いいバーディだったと思います」
実測202ヤードと距離のある12番パー3。4番ユーティリティを握ったティショットは、アゲンストの風に負けることなくピン右横4メートルに着弾した。しっかりパットも決めて、後半最初のバーディ。この日のなかで最も自賛するバーディだった。
兵庫・滝川二高3年時の2024年12月にSkyと所属契約を結び、アマチュアだった昨年大会は46位に入った。「去年は予選通過しているので、今年はそれ以上に行くのが最低限のノルマだと思っています」。3月の「アクサレディス」以来となるレギュラーツアー。「やっぱりステップとは雰囲気が全然違う。ホステスプロとして成績も残さないといけないので、緊張するけど楽しいです」。
神戸・三宮で両親が営んでいた割烹(かっぽう)料理店が、幼いころからの練習場であり、遊び場だった。学校が終わるとお店に向かい、アプローチなどの練習に汗を流した。「お店の裏に倉庫があって、そこで練習していました」。高校3年時に「日本女子アマ」を制した鳥居のゴルフの原点だった。
そのころから、クラスメートやゴルフ仲間たちに『とりさく』と呼ばれた。鳥居の『とり』とさくらの『さく』から取ったニックネーム。今もキャディバックのポケット部分には大きく『とりさく』と刺繍が施されている。
横峯、小祝、鬼頭とツアーメンバーだけでもほかに3人の『さくら』がいる。「じゃあ、とりさくでいこうってなりました」。
ツアー6ラウンド目で自己ベストを1打更新して、ホステス大会を快調に滑り出した。「プロになって1打の重みをすごく感じています。アマのときはイケイケだったけど、今は先のことも考えないといけない。慎重になりました」。残り2日間。「目指すのは優勝だけど、あまり意識せずに楽しんで回って、めっちゃいい結果がベストです」。
少し遠回りしてプロになった分、大人になった。ホステスの重責をしっかり務め上げることができれば、その先にお楽しみが待っている。(文・臼杵孝志)
