<リョーマゴルフ 日高村オープン 事前情報◇14日◇グリーンフィールゴルフ倶楽部(高知県)◇シニアの部6807ヤード・パー72、女子の部6234ヤード・パー72>
15日に開幕する国内シニアツアーの新規大会には、シニアプロだけでなく女子プロゴルファーも参戦する。そのひとりが、国内女子ツアー通算13勝を誇る成田美寿々。ここが自身にとって今年の初戦になる。
感謝を胸にプレーする。「本当にありがたいことです。2日目にはジュニアと一緒に回ったり、地域を盛り上げていこうという気持ちがすごく伝わってくる。一緒に、私も協力できたらいいなという気持ち」。新しいスタイルで行われる大会への思いをにじませる。
“再起”への戦いを続ける、真っただ中だ。2020-21年シーズン開幕前に痛めた腰の影響で不振に陥り、21年にシードを喪失。22年11月には無期限休養を宣言し、23年は「リシャール・ミル ヨネックスレディス」の1試合の出場にとどまった。復帰した24年はレギュラーツアーと下部ツアー合わせて16試合に出場したが、1試合の棄権と8度の予選落ち。苦しい時期を過ごしている。
さらに昨年は、「5~6年前」から抱えていた左手親指の痛みが再発。治療を続けていたが、ゴルフを休んでも炎症した指は治らない。つきつけられた現実は「何件も病院を回って、先週、治らないことがわかりました」。完治には至らないことが明らかになった。
「テーピングしたりして、痛みを誤魔化しながらプレーしていくしかない。手術するほどでもないみたいなので、お付き合いしていくことが決まった。痛みもあるし、すごく気になりますけど、これとどうやって付き合っていくかっていうのが今後の課題だと思う。今回は耐えながら、頑張ってやってみたいなと思っています」。現状を受け止め、前向きな姿勢を見せる。
ケガを抱えての戦いは決して楽ではない。それでも報道陣の前では笑顔を見せる。「今年はまだ4ラウンド目なので、それが心配ですね」。今大会での目標は「ご迷惑をおかけしないことが1番。あとは痛みと向き合うということが大事だと思います」と話す。ベテランたちと同じ舞台で戦うことについて、「私なんかがシニアのみなさまと回って良いのだろうか…みたいな緊張感はすごくあります」という心境ものぞかせる。
それでも「見ている皆さんに知ってもらえるように、一生懸命、頑張りたいと思います」と大会盛り上げへの意欲は強い。復活への足がかりとなる2日間。痛みと向き合いながら、自身の現在地を確かめる戦いが始まる。(文・高木彩音)
