<TOTOジャパンクラシック 最終日◇3日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>
日米共催大会は、21歳の竹田麗央がトータル15アンダーで首位に並んだマリナ・アレックス(米国)をプレーオフ6ホール目で下し、今季8勝目、米ツアー初優勝を果たした。先週替えた1Wなどを「慣れたクラブ」に戻しての勝利だった。
先週の「樋口久子 三菱電機レディス」で使用を開始した新作ドライバー『ZX i LS』は、同大会期間中に再調整のため外し、今季7勝のエース『ZX7 Mk II LSプロト』に回帰。優勝に貢献したギアについては、ウッド2本を挙げた。
「パー5でもドライバーと3番ウッドが今週はすごく良かったです。何回も2オンできたし、イーグルも2つ取れたのが勝因だと思います」。6ホールにも及ぶプレーオフについても「今週はドライバーと3番ウッドがずっとよくて、最後まで自信を持って振れたと思います」と振り返る。
また、PWと50度のウェッジに穴をあけて使しているのだが、その理由について問われるとこう明かす。
「その2本は元々自分が思った距離が出ていなかったので、長くしてロフトを立てた上で【バランスを合わせるため】ダンロップの方があけてくれました。去年の途中くらいから穴をあけて使っています。キャリーでもう4~5ヤード欲しかった中で、それに替えたら思い通りの距離が出ました。ミドルホールで一番よく使うクラブなので、そこがよくなったので今年いいのかなと思います」
不動の14本にちょっとした工夫がうかがえるセッティングだ。
そして今季34戦目でボールの最多勝はスリクソンの18勝。『Z-STAR』の竹田麗央が8勝、『Z-STAR XV』の岩井姉妹が3勝ずつ、小祝さくらの2勝に1勝の山下が加わり、『Z-STAR◆』で安田祐香が勝利している。続いてブリヂストンが8勝(川崎春花3勝、桑木志帆2勝、大里桃子、阿部未悠、佐藤心結)、タイトリストが6勝(鈴木愛2勝、臼井麗香、天本ハルカ、イ・ヒョソン、イ・ミニョン)、キャロウェイ1勝(河本結)、テーラーメイド1勝(新垣比菜)となる。
パターの最多勝はオデッセイが21勝。続いてピンが6勝、テーラーメイド6勝、スコッティ・キャメロン1勝となる。そのうち、ショートスラントネックマレットが14勝(竹田8、岩井明愛3、大里桃子、河本結、山下美夢有)、岩井千怜を代表にセンターシャフトマレットが6勝で、クランクネックマレット4勝、クランクネックブレード4勝、ダブルベンドマレットも4勝だ。
1Wシャフトの最多勝はグラファイトデザインの9勝(竹田麗央8、佐藤心結)で、6人による8勝の三菱ケミカル(小祝さくら2、桑木志帆2、大里桃子、臼井麗香、天本ハルカ、イ・ミニョン)が続く。6勝がヨネックス(岩井明愛3、千怜3)で、使用率1位のフジクラは5勝(阿部未悠、リ・ヒョソン、新垣比菜、河本結、山下美夢有)。川崎春花が3勝したイミドアンドサンズ、鈴木愛が2勝したピン、安田祐香のUSTマミヤが1勝となっている。
【竹田麗央の優勝ギア】
1W:スリクソンZX7 Mk II LSプロト(9.5°TOUR AD UB-5X 45.25インチ)
3W:スリクソンZX Mk II(15°TOUR AD UB-6S)
3,4U:スリクソンZX Mk II(19,22°TOUR AD DI-75 HYBRID S)
5I:スリクソンZX5 Mk II(N.S.PRO Modus³ TOUR120S)
6I~PW:スリクソンZX7 MK II(N.S.PRO Modus³ TOUR120S)
50,54,58°:クリーブランドRTX6 ZIPCORE(N.S.PRO Modus³ TOUR120S)
PT:オデッセイAi-ONE #7S
BALL:スリクソンZ-STAR