高校1年間と大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場とするプロゴルファーだ。今季で3年目を迎えるツアー生活で目指すは、長年夢見てきたLPGAツアー参戦。その姿を追う。
◇
みなさん、こんにちは! 私は先週の試合が行われたラスベガスから、広大な自然に囲まれたユタ州に来ています。コースの景色はというと…とても“壮大”! ここでプレーするのは3年連続になりますが、その広さは今年も健在です。ただ去年に比べ“やや”やわらかさを感じるグリーンなど、違う部分も(それでも十分に硬いのですが…)。パーオンすることを心がけるのはもちろんですが、アプローチの練習にも時間を割いています。
先週は、18ホール中17ホール(94.4%)でパーオンに成功した初日など、いい形で滑り出しましたが、3日目、4日目はボギーが増えてしまいました(「68」、「69」「74、「70」で最終成績は35位タイ)。セカンドショットの距離感はずっとよかったのですが、決勝ラウンドはつける場所がピンのローサイドだったり、難しいアプローチを残したりと、自分でゴルフを難しくしてしまったという印象です。
ただここは、予選落ちしてしまった2週前のアリゾナでの取り組みを、しっかりと生かせた…そんな実感も得られる1週間になりました。アリゾナの週末は、コースに残って練習をしたのですが、その硬いグリーンへの対処法が、次への対策になったことを感じています。そして、プレーに対する“分析力”の精度が、これまでの2年間よりも上がっていることを実感できています。
去年と今年で大きく違う点は、『自分のゲームスタイル』への理解が深まったこと。ラスベガスの試合は、パー5で2オンを狙えるホールも多く、実際、トップ3がトータル20アンダー超えになるほど大きく伸ばす選手も現れました。ただ、それでも焦りはありません。『私は飛ばし屋ではないし、果敢に狙えないから3打目勝負!』ということを徹底できていました。
もちろん(初日)4アンダーであがった時、上位のスコアを見てビックリはしました。それでも“断捨離”ではないですけど、『自分に必要なもの、不必要なもの』を見極め、取捨選択することが大事。私の強みはマネジメント、ショートゲーム、ショットの安定性で、これを理解し、徹底して毎日コツコツとプレーすることで上に行けると信じています。周りの選手の結果ではなく、自分のプレーに集中すること。今までも意識はしていたつもりでしたが、それが今年はより強まっている、そんな感覚です。
今週も心身ともに充実した状態で迎えられています。ラスベガスでは現地在住のご夫婦に大変お世話になり、旦那様にはキャディまで引き受けてもらいました。40度近い酷暑のなか、大会前の練習ラウンドを含めると6日間も一緒に歩いてもらって感謝しかありません。また現地の日本人コミュニティの方も10人ほど応援に駆けつけてくださり、バーディが出ると歓声や拍手。ギャラリーが少ないエプソン・ツアーの会場で『最終組なの?』と感じるような雰囲気を作ってもらい、自然と気持ちも盛り上がりました。
最終日は終盤4ホールで3つバーディを取ってあがることができたのですが、みなさんにいいプレーを見せることができてよかった。この日は、3日目の「74」が悔しすぎて、(オーバーパーだった分の)2つを取り返したいと思ってスタートしていました。最終ホールの9番ティでは、キャディさんにも「取り返しにいきます」と宣言したほど。そこでバーディを取れたので、今週も楽しみになりました。
さてユタでの試合(14日開幕、コッパーロック選手権)は、4月から続く4連戦の最終戦。アリゾナでも日本人のご夫婦がわざわざ駆けつけてくれたり、ここ数週間はとてもリラックスした状態で試合に臨めています。“珍しいことに”ここまで、移動などのトラブルもまったくありません(笑)。今週はひとりの転戦ですが、耳に残るみなさんからの『応援しているよ~』という声も力に、春の4連戦の集大成として、いいプレーをしたいと思っています!
