小平智のエースドライバーヒビ割れ事件を考える。耐用年数は今後短くなっていく!?
先週行われた「日本オープン」では、池田勇太がアマチュアの金谷を辛うじて振り切って優勝。その陰では、小平智がエースドライバーの破損が響き、競り負ける形となっていた。一般ゴルファーからすれば「ドライバーって割れるの!?」と驚く人も多いが、このネタをマニアックチームと深堀りしたいと思います。
配信日時: 2017年10月20日 07時01分
ドライバーは使い続けると高反発になる可能性が。R&Aは今後そこを問題視する方針
筆者 「ドライバー破損の理由って、ボクのようにシャフトを折っちゃう人間は別にして、金属疲労が本当にあるのか?って疑う人も多いと思うんですよ」
P編 「そうだね。ヘッドスピードが速い男子プロが打ち続けると、金属疲労はあるのは事実だね。ラウンドしているフェース面が、金属疲労でだんだんフェースが平らになっていくから、現在のR&AのCT値(フェースとの接触時間)で計測する方法だと(曲面時に)適合内だったとしても、打ち続けるとCT値が上がってしまうケースがある。その点でいうと、ドライバーは割れる寸前が一番飛ぶなんていう都市伝説も、あながちウソじゃないように聞こえるね。」
P筒 「でも、その問題って今までR&Aも認識していたみたいですが、最近メーカーに対して、今後は警鐘を鳴らしていく方針のようですね」
P編 「まぁ、まだメーカーに対してお伺いを立てた状況でしかないから、これが施行されるまでは時間があると思うよ。でも、ルールとして施行されたら、ドライバーの使用期間が長いプロは真っ先にCT値越えを疑われて、すぐ抜き打ちテストの対象になってしまうかもしれないからたまらないよね。エースドライバーを破損で失うのじゃなく、使っていってCT値が上がってしまったから取られちゃうなんて。破損ならまだしょうがないかで納得いくけど、エースドライバーを失うことがどれだけプロに悪影響を与えるのか、R&Aはよく考えてほしいね」
筆者 「同感です。エースドライバーが取られるなんて、想像しただけで地獄です。代わりが見つからないのがエースなのに。某メーカーの担当者から聴いたんですが、昔のドライバーよりも、今のドライバーヘッドはたわみを増幅させる設計になっているため、いろんなところに金属疲労を起こす可能性はあるみたいです。前にPCMでドライバーを試作した時もそうでしたが、肉薄ソールに深い溝をつけたら数発で割れたことがあったじゃないですか。やはり、現代ではドライバーの耐用年数がどんどん短くなっていくことを感じてしまうんですけど」
P編 「そうだね。R&Aの件は、まだ決まった話しじゃないから置いておいても、昔よりヘッドの筐体(きょうたい)が薄くなっているのは間違いないから、いろんなところに金属疲労を起こしやすいのは間違いないよ。メーカーも与えられた制約の中で開発する中で、非常に生みの苦しみを背負っていることは間違いないね」
P筒 「でも、この問題、いくらなんでもマニアックすぎると思うんですけど、一般ゴルファーに関係あるんですかね?」
筆者 「まぁ、確かに。でも、今後エースドライバーを失うという悲劇が多くの人に起きないことを願うばかりです。ボクに起きたような悲劇は繰り返されるべきじゃない。決して、絶対に……」
P編 「おいおい、何をカッコつけているんだ?なぜ君が悲劇のヒロインぶるんだよ!君の場合は、悲劇を生んでいる加害者側の立場だから!発表前の試打クラブをいきなりミスショットで折られてしまったメーカーの気持ちを想像してみろ!」
筆者 「あ、そっか。メーカーさん、その節はすみません!」
P筒 「まったく……。(反省してないな、この人は)」
Text/Mikiro Nagaoka
P編 「そうだね。ヘッドスピードが速い男子プロが打ち続けると、金属疲労はあるのは事実だね。ラウンドしているフェース面が、金属疲労でだんだんフェースが平らになっていくから、現在のR&AのCT値(フェースとの接触時間)で計測する方法だと(曲面時に)適合内だったとしても、打ち続けるとCT値が上がってしまうケースがある。その点でいうと、ドライバーは割れる寸前が一番飛ぶなんていう都市伝説も、あながちウソじゃないように聞こえるね。」
P筒 「でも、その問題って今までR&Aも認識していたみたいですが、最近メーカーに対して、今後は警鐘を鳴らしていく方針のようですね」
P編 「まぁ、まだメーカーに対してお伺いを立てた状況でしかないから、これが施行されるまでは時間があると思うよ。でも、ルールとして施行されたら、ドライバーの使用期間が長いプロは真っ先にCT値越えを疑われて、すぐ抜き打ちテストの対象になってしまうかもしれないからたまらないよね。エースドライバーを破損で失うのじゃなく、使っていってCT値が上がってしまったから取られちゃうなんて。破損ならまだしょうがないかで納得いくけど、エースドライバーを失うことがどれだけプロに悪影響を与えるのか、R&Aはよく考えてほしいね」
筆者 「同感です。エースドライバーが取られるなんて、想像しただけで地獄です。代わりが見つからないのがエースなのに。某メーカーの担当者から聴いたんですが、昔のドライバーよりも、今のドライバーヘッドはたわみを増幅させる設計になっているため、いろんなところに金属疲労を起こす可能性はあるみたいです。前にPCMでドライバーを試作した時もそうでしたが、肉薄ソールに深い溝をつけたら数発で割れたことがあったじゃないですか。やはり、現代ではドライバーの耐用年数がどんどん短くなっていくことを感じてしまうんですけど」
P編 「そうだね。R&Aの件は、まだ決まった話しじゃないから置いておいても、昔よりヘッドの筐体(きょうたい)が薄くなっているのは間違いないから、いろんなところに金属疲労を起こしやすいのは間違いないよ。メーカーも与えられた制約の中で開発する中で、非常に生みの苦しみを背負っていることは間違いないね」
P筒 「でも、この問題、いくらなんでもマニアックすぎると思うんですけど、一般ゴルファーに関係あるんですかね?」
筆者 「まぁ、確かに。でも、今後エースドライバーを失うという悲劇が多くの人に起きないことを願うばかりです。ボクに起きたような悲劇は繰り返されるべきじゃない。決して、絶対に……」
P編 「おいおい、何をカッコつけているんだ?なぜ君が悲劇のヒロインぶるんだよ!君の場合は、悲劇を生んでいる加害者側の立場だから!発表前の試打クラブをいきなりミスショットで折られてしまったメーカーの気持ちを想像してみろ!」
筆者 「あ、そっか。メーカーさん、その節はすみません!」
P筒 「まったく……。(反省してないな、この人は)」
Text/Mikiro Nagaoka