<シェブロン選手権 事前情報◇22日◇メモリアル・パークGC(テキサス州)◇6811ヤード・パー72>
恒例行事は今年も継承されそうだ。優勝者が18番グリーン脇の池に飛び込む伝統の儀式。開催地が変わった今年は、そのグリーン脇に池がわざわざ造られた。
大きさはおよそ7メートル×4メートル、深さは4フィート(約1.2メートル)。コンクリートのような素材で囲われていて、ギャラリースタンドに食い込むように配置されたコンパクトな造りだ。
4週間前の米国男子ツアー「テキサスチルドレンズ・ヒューストンオープン」終了後、突貫工事で“現れた”という。見た目は池というより“プール”というほうがしっくりくる。
昨年は濁った池に西郷真央が飛びこんだ。『死ぬかと思った。深いよ~』と声を上げ、泳げない西郷にとってはスリリングな瞬間でもあった。だが、その後体調を崩す原因に。今回の水質は万全だが、かなり狭くて浅い…という印象だ。
「小さいけれど造ってもらえることで特別感がある。飛び込むかはそのときになってまた考えたい」と話すのは勝みなみ。「(水質が)お肌に影響が出ないことが一番大事」と、決して譲れない美容面も含めて歓迎した。
身長150センチの西村優菜は「私でも余裕(で足がつく)(笑)。大きい人だとケガしちゃうかもしれないですね」と心配顔。一方で、身長175センチの馬場咲希は「みんなけっこう勢いよく飛びますよね。私は飛び込む準備はいつでも!」と笑った。
ほかの日本勢はどうするか。ディフェンディングチャンピオンの西郷は、昨年大会後、「来年優勝したら、もういいかな」と苦笑いを浮かべていたが、大会の雰囲気に包まれると気持ちも高まる。「あの伝統をもう一度味わいたい」と連覇、そして歓喜の瞬間に意気込んだ。
「AIG女子オープン」(全英)を制してメジャー連勝がかかる山下は「池に飛び込めるように頑張ります。浮き輪を用意してもらおうかな(笑)」とニコリ。岩井明愛は「バク転をやってみたい。普段はケガが怖くてできないけれど、下が水だからあまり怖くなさそう。後ろ向きでいきたい」と大技プランを明かした。
メジャー初制覇を狙う畑岡奈紗は「一回は飛び込んでみたいですよね。この試合しかないので」と意欲的。5年ぶりに大舞台に出る原英莉花は「そうなったらうれしいけれど、できればあんまり潜りたくない…。でも、誠意に応えて、みんないい感じに飛び込むと思います」と話した。
日本ツアーからのスポット参戦で初出場の佐久間朱莉と神谷そらは“実物”にちょっぴり戸惑った様子。佐久間は「ポーズは特に考えていないけれど…溺れないようにはしたい」と前向きな姿勢だった。
歓喜の“プールダイブ”。今年、その瞬間を迎えるは誰か?(文・笠井あかり)

