<シェブロン選手権 事前情報◇21日◇メモリアル・パークGC(テキサス州)◇6811ヤード・パー72>
ディフェンディングチャンピオンには大役がある。開幕3日前の月曜日の夜、自身がホストとなるチャンピオンズディナーが開かれる。開催地が移った今年は、コース近くのホテルで行われ、西郷真央がその輪の中心になった。
松山英樹が2021年に制した「マスターズ」を彷彿させるような優雅な夜。「何度かやりとりをして、日本のテイストを入れてもらえるように話をしました」と、メニューには細やかなこだわりを込めた。
■シェブロン選手権 チャンピオンズディナーメニュー
真鯛/カンパチ/太巻/スパイシーツナロール/アップルウッドで燻製したオラキングサーモン
(寿司担当:MF Sushiのクリス・キンジョーシェフ)
レジス・オヴァ ゴールデン・オシェトラキャビア
ハワイ産のハート・オブ・パームサラダ
スネークリバーファームズの和牛グリル
パブロバ 福岡のあまおう苺を添えて
なかでもこだわったのは寿司。ヒューストンの有名店が出張し、目の前で握ってくれた。着席前に楽しんでもらう一品だ。「みんなに『すごくおいしいね』と言ってもらえてよかったです」と充実感をにじませた。
2024年大会を制し、西郷にバトンを渡したネリー・コルダ(米国)は、「シェフの料理は信じられないほど素晴らしかった。マオが彼女なりの方法で仕上げてくれたおかげで、楽しい夜になった」と称賛した。
西郷と同じくツアー初優勝を11年大会で飾ったステイシー・ルイス(米国)も、「妊娠中で寿司が食べられなかったのが本当に残念…。でもみんな『おいしい』って楽しんでいたわ。日本らしい食事になっていてよかった」と話した。
さらに、5つのメジャーの中で唯一、このディナーを開催している“伝統”にも言及する。「スペシャルな選手たちと会うことは難しくなっていくけれど、チャンピオンズディナーのおかげで毎年、会うことができる。シェブロンに感謝よ。年齢を重ねていくと、よりその価値を実感するの。若い時は少し面倒に感じるかもしれないけどね(笑)」。今大会での現役引退を発表している41歳は、しみじみと語った。(文・笠井あかり)

