<ブリヂストンレディス 事前情報◇20日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇ 6732ヤード・パー72>
主戦場にする米ツアーのオープンウィークが絡んだことで実現した今大会の出場は、“ズレ”を戻す絶好の機会にもなる。「自分を取り戻すという意味で日本に帰ってきて試合をするのは意味があると思う。自信をどう取り戻せるか。スコアも大事だけど、内容もしっかりと気にしながらラウンドをしたい」。古江彩佳が契約するブリヂストンの大会で求めるテーマだ。
古江にとって、今季はまだ満足いく結果が残せてはいない。10試合に出場する米ツアーでトップ10入りはシーズン開幕戦「ヒルトングランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」での9位のみ。トップ20もこの試合を含め2試合で、ポイントランクは45位に甘んじている。
2年前にはメジャー「アムンディ・エビアン選手権」を制し、日本選手として初めて平均ストローク1位の称号『ベアトロフィー』も受賞した。しかし昨年は未勝利に終わるなど、そこからはモヤモヤした時間を過ごしている。
課題にするのは「自分の出球をしっかりと打つこと。なかなか打ち出す方向性がまとまらない」という部分。そこで先週は「クローガー・クイーンシティ選手権」をスキップして、12日(火)に帰国した。「ゼロの状態を知っている」と信頼するコーチで父の芳浩(よしひろ)さんにスイングを確認してもらうなど調整。リズムやターゲットからどれくらいズレているかなど、細かい部分に目を向けた。
帰国してからここまでにはテンションが上がるできごともあった。17日(日)には阪神甲子園球場で行われたプロ野球・阪神対広島戦の始球式に登場。「一応、昔から阪神ファンなんです」という兵庫県出身の古江にとって、「いつかはやってみたかった」という憧れが実現した時間だった。
誕生日にちなんだ背番号『527』のユニホームを着用し、見事なノーバン投球を披露。大観衆に見守られながらの投球は「人生で一番緊張した」というが、虎党の声援は大きなパワーになったはずだ。
アジアシリーズから台湾で行われた日本ツアー「台湾ホンハイレディース」を挟み、米本土戦、そしてメジャー大会とここまで全力で駆け抜けてきた。「3カ月(試合に)出っぱなしだったし、ブリヂストンさんの大会にも備えたかったので」という日本での時間は、いい息抜きにもなっている。とはいえ、試合になれば話は別。「慣れている環境でできるし、見直しやすい。そこは把握したい」と、一打たりとも無駄にはしない。
日本での今季初戦。愛知県・中京GC石野Cで行われた21年以来、5年ぶりの出場だが、袖ヶ浦でプレーするのは初めて。練習日にはブリヂストンの未発表アイアンをテストするなど、チーム一丸、復調へのサポートを行っている。「雨、風も影響するけど、トップを目指すなら毎日60台で回りたい」。ホステス大会で優勝できれば、“自分を取り戻す”うえで一番の薬になる。(文・間宮輝憲)
