<ブリヂストンレディス 事前情報◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇ 6732ヤード・パー72>
大会を主催するブリヂストンと契約を結ぶ宮里藍が、公式練習日の19日に『次世代ゴルファートークセッション』に参加した。これは毎年行われている“恒例行事”で、アマチュア、若手プロからの質問に、宮里が自身の経験もふまえて答えるというもの。選手たちにとって貴重な場で、この日はプロ3人、アマチュア4人が出席し、かつて世界ランキング1位にも輝いたレジェンドの言葉に耳を傾けた。
セッションを終えた宮里に感想を聞くと、最初に返ってきたのは「かわいかったです」。後輩たちの真剣な表情に目を細めながら、次々と悩みを“解決”していった。その内容は練習への取り組みや、メンタル面まで様々。それでも「選手たちが壁に当たる瞬間は似ている。表現の仕方は違えど、共通していることが多い」と、考えを伝えていった。
昨年のプロテストでトップ合格を果たした18歳の伊藤愛華が、アマチュアだった昨年に続き参加したように、宮里にとっては選手たちの成長を見られる機会でもある。「インビテーショナル(宮里が開くジュニア大会)もですが、3年くらいであっという間にプロになって活躍している選手も多い。この世代の伸びしろはものすごいと感じます」。その育ち盛りの選手たちを相手に、大事にしているのは「自分のなかにしか答えはないので、それを掘り下げてあげる作業」だ。
選手たちにとっては、感激の時間でもある。主催者推薦選考会(マンデートーナメント)をトップで勝ち抜き、本戦出場権を手にしたアマチュアの福田美来(滝川第二高2年)もそのひとり。映像でスイングを見てお手本にするなど「特別な存在」という人からのアドバイスを受けた。
聞いたのは「練習ラウンドで意識すること」。それに対する答えは『ピンチを想定したり、練習ラウンドのための練習ではなく、試合のための練習するように』というものだった。「すごい貴重な経験ができてよかったと思います」と、その目は輝く。他の参加者からの質問も、自分に置き換えられるものが多く、その一言ひとことすべてが学びになった。「レギュラーツアーで予選通過をしたことがないので、まずは予選通過を」。この目標達成へのモチベーションにもなったようだ。
宮里は、現在、子育てをしながら、ゴルフ界のすそ野拡大へ尽力している。現役復帰に関しては「絶対にないです! 1つのことにしか集中できないので」と笑いながら否定。ただ会場ではブリヂストンの未発表アイアンをテストするなど「一打でもよくなるように」とゴルフを楽しんでいる。日米通算24勝など、その輝かしい実績を作り上げた経験が色あせることはない。今年も選手の成長を促す時間になったはずだ。(文・間宮輝憲)
【トークセッション参加者】
■プロ
千田萌花
山下心暖
伊藤愛華
■アマチュア
福田美来(滝川第二高2年)
阿部歩望(東海大相模中2年)
境美玲(埼玉栄高1年)
仲村梓(千葉科学大1年)
