<ブリヂストンレディス 事前情報◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇ 6732ヤード・パー72>
国内女子ツアーの練習日、練習グリーンで見慣れない緑のパターが並んでいた。米国男子ツアーのミンウー・リー(オーストラリア)が今年2月から投入しているオデッセイの『TRTL(タートル)』シリーズだ。多くの選手が興味津々にボールを転がしたが、パターの名手・青木瀬令奈は即実戦投入しそうだ。
コース入りした青木は、「今週のグリーンは慣性モーメントが高いパターを使いたい」と考えていたところ、この緑のパターが目に入ったという。ダブルベントネックの34インチモデルに鉛を貼るなど微調整を施していたが、33インチに短くしたことで、より良いフィーリングになった。
「六角形で、名前のとおりカメですね(笑)。小ぶりなヘッドで慣性モーメントが高いので安心感があります。また、インサートがAi-DUALに似ていますが、それよりもしっかりしていて弾き感がありますし、重いグリーンでもしっかり打てそうです。ソールも平らで座りがいいですし、ボールマークも直しやすいです」と、投入の可能性を示唆した。
今回お披露目された『TRTL』は、ダブルベント、クランクネック、ショートスラント、ゼロトルク(Square 2 Square)と、4種類のネック形状を展開。青木が話すように、緑色も相まって、構えた印象はまさに“カメ”だ。慣性モーメントが大きく、ゆっくり動くイメージとも重なる。ソール側を見ると、カメのお腹のような形状になっており、4隅にはウェイトが埋め込まれている。
キャロウェイの担当者によると、「ソール部に4つのウェイトを配置しており、かなり慣性モーメントが高くなっています。これはオデッセイ史上初です。慣性モーメントの高いパターを作ろうとした際に、カメの甲羅をヒントにしました。ソール部のお腹の部分は空洞になっています」と説明する。
ウェイトは可変式で、前側を5グラム、後ろ側を15グラムにするなど調整が可能。当初は日本規格として開発されたが、米国でも話題となり、ミンウー・リーが使用するようになった。投入後は「1ラウンドで1ストローク良くなった」と話しているという。
見た目だけでなく、進化したポイントもある。「実はインサートも新しくなっています。Ai-DUALは柔らかい樹脂と硬い樹脂を組み合わせたAIインサートですが、新モデルは樹脂とアルミを組み合わせています。打感がしっかりして、ボールスピードも出やすくなっています」。
昨年登場した『Square 2 Square TRI-HOT』に採用された、順回転を生むAi-DUALインサートと見た目は同じだが、裏側の素材が変更されている。これにより打感がよりしっかりし、インパクト時の音も出るようになった。「ツアープロは音を好む人も多いので」とマイナーチェンジされている。
小ぶりで慣性モーメントが高いパターといえば、世界的に人気を集めるテーラーメイドの『スパイダー』シリーズが思い浮かぶが、『TRTL』はその対抗馬ともいえそうだ。キリンを模したロングネックの『ジラフ』に続く“動物シリーズ”というわけではないものの、ロッシー、2ボール、#7(ツノ型)、ジェイルバードといった名作マレットが並ぶ中で、新たな代表モデルとなる可能性を秘めている。
