<日本プロゴルフ選手権 センコーグループカップ 事前情報◇20日◇蒲生ゴルフ倶楽部(滋賀県)◇7337ヤード・パー72>
プロゴルファー日本一を決める戦いに、清水大成はディフェンディングチャンピオンとして出場する。「あれからもう1年経ったんだなという思いと、また優勝を狙いたいという気持ちです」と、強い眼差しを向けた。
そんななか、両手首にはテーピングが巻かれている。実は4月上旬、左手首のTFCC損傷(尺骨側手関節三角線維軟骨複合体損傷)と診断された。
痛みの発端は、2月のアジアンツアー「ニュージーランドオープン」。そこで「手首を痛めるショット」をしてしまったという。帰国後に治療を受け、一時は痛みが落ち着いたが、4月の国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」のプロアマ日に再発した。
「少し風が強くて寒かったこともあり、球がつかまらなかった。左手を少しストロンググリップにしたら、一発で左手に痛みがきてしまった」と大会欠場を決断した。その日は眠れないほどの痛みに襲われ、翌朝にはパターすら握れない状態だったという。
そして、TFCC損傷と診断された。「腱鞘炎っぽい症状は3、4年前に1回だけあったけれど、すぐに治った。ここまでのケガは初めてです」と明かす。
3週間はクラブを握らずに治療に専念。「注射を打ったりいろいろした」と、トレーナーのサポートを受けながら治療を繰り返した。回復傾向で「アプローチくらい打てそう」と練習を始めた矢先、今度は右手首にも痛みが生じたという。
予期せぬアクシデントにも見舞われたが、今大会出場に向けて、先週の「関西オープン」で復帰。4日間を戦い抜いた。「正直、練習ラウンドや調整も全然できていなかったので、どこまでいけるかな、というラウンドでした。思ったよりゴルフになって、4日間を回れた。試合感を戻す試合にできたかなと思います」と話す。
現在も「完ぺきに治っていない」としながら、「トレーナーさんが入念にサポートしてくれているので、不安なく試合に臨めそうです」と笑顔を見せた。
舞台となる蒲生ゴルフ倶楽部は、フェアウェイが狭く、2グリーン特有の小さいグリーンは硬くて速い。ラフは深く、練習ラウンドではボール探しに苦戦する選手の姿も見られた。
「ゴルフの調子はいい感じ。しっかり自分の計画通りにできれば、週末はいい位置で終われると思う」。万全とはいえない状態でも、狙うは大会連覇。難コース攻略に挑む。(文・高木彩音)
