ゴルフスイングにおいて、「骨盤の前傾角度を保つこと」や「バックスイングで骨盤をしっかり回し、右股関節に体重を乗せること」の重要性は、言うまでもない。しかし、日本骨盤協会代表であり“骨盤マニア”としても知られるKAOさんによると、多くの人がここでつまずいているという。
「骨盤がガチガチに硬くなっている人は、股関節から上体を曲げることができず、背中を丸めて前傾姿勢をとろうとします。その結果、スイング中に姿勢をキープできなくなってしまうのです。さらに、骨盤がスムーズに回らなければ、腕だけに頼った『手打ち』になり、ダフリやトップといったミスの原因になります」
つまり、骨盤の動きがロックされている状態では、いくら理想のスイングを思い描いても、それを体現することは不可能だ。
しかも、悪影響はゴルフのスコアだけに留まらない。KAOさんは「骨盤がフリーズして動かないままだと、腰痛やぽっこりお腹、さらには尿のキレの悪さなど、体全体のトラブルにも繋がります」と警鐘を鳴らす。
最近ミスショットが増えてきたと感じる人や、お腹のたるみが気になり始めた人。その根本的な原因は、動かなくなってしまった「フリーズ骨盤」にあるかもしれない。手遅れになる前にこれから紹介するエクササイズで骨盤の柔軟性を取り戻し、スムーズに動く体を目指そう。
■骨盤の上げ下げをスムーズに
2. その場足踏み
骨盤を上げ下げして足を動かす。足を上げること以上に、軸足でしっかり床を押す意識を持つことが大事。腹横筋や腹斜筋などおなかの筋肉のトレーニングにもなる。
【やり方】
骨盤の動きを意識しやすいよう、左右の手のヒラを腰骨に当てる。右足で床を押して骨盤の左側を上げる。左足で床を押し、骨盤の右側を上げる。これを意識して足踏みを30回。
■骨盤マニア KAOさん
こつばんまにあ・かお/一般社団法人日本骨盤協会代表。ヨガ指導者としての活動を経て、骨盤に着目した体作りのメソッドを確立。生徒の中には、骨盤ケアでスコアが伸びたゴルファーも。著書に『結局、骨盤がすべて解決してくれる』(Gakken)がある。