<ブリヂストンレディス 事前情報◇20日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇ 6732ヤード・パー72>
先週の「Sky RKBレディスクラシック」で1年半ぶりの勝利(通算4勝目)を飾った桑木志帆は、文字通り“勝利の美酒”に酔った優勝からここまでを振り返った。「なんか疲れがある」と激闘のダメージは完全には癒えてはいないが、今週は契約するブリヂストンの大会。ホステスプロとして2週連続優勝にも期待が寄せられている。
千葉の会場で『おめでとう』の言葉をかけられる度に、前週優勝者の実感も湧いてくる。ウー・チャイェン(台湾)に1打差まで迫られながら、辛くも逃げ切った先週は集中のあまり「熱中症っぽい」症状も発症。それが尾を引いてはいるが、「18ホール回るのは問題ない」と心配の声を吹き飛ばす。本当は練習ラウンドをする予定だった月曜日もトレーニングのみのメニューに変更するなど、体力回復に励む数日間を過ごした。
その月曜日には、ひさびさの“喉ごし”に歓喜した。自分へのお祝いにと「ビールを飲みました」。実は優勝が遠ざかっている間には、「好きなものを犠牲にしよう」という理由で「ビールは優勝するまで飲まない」という決断をくだしていた。「最初は飲みたいですよね」という大好きな一杯を控えてきたが、それもようやく解禁。トレーニング後に居酒屋に立ち寄り、至福の時間を堪能した。
これは“ダブル祝勝会”でもあった。2024年11月の「JLPGAツアー選手権リコーカップ」以来となる勝利だけではなく、この優勝で世界ランクも65位まで上がり、5月25日時点の同75位以内に与えられる「全米女子オープン」(6月4~7日、カリフォルニア州/リビエラCC)の出場権が確実になった。
過去に1度訪れたこともあるリビエラでプレーすることは、今年の大きな目標のひとつでもあった。「本当に出たかったので、それが確定したのもうれしいですね」。3年ほど前の2月にロス合宿をした際、同コースが舞台の米国男子ツアー「ジェネシス選手権」の練習ラウンドを見学する機会があり、そこから憧れの地になった。「見にいった時に、選手がグリーンの上からウェッジで打つ練習をしている姿を見たり、難しいんだろうなと思いました」。それをついに体感できるのがうれしい。
このメジャー開幕を2週間後に控えるが、今週はここでのプレーに集中。全米対策はコース外でおこなっていく。「狙いどころが狭く、持つ番手も長い。しっかりメリハリをつけたい」。千葉の難コース攻略をしっかりイメージしながら、火曜日の練習ラウンド、そして水曜日のプロアマをプレーした。
2週前に行われた「ワールドレディスサロンパスカップ」からは、現在世界1位に立つネリー・コルダ(米国)のプレーをYouTubeで見て、その立ち振る舞いを参考にしている。「プレースタイルからメンタル面も含めてクールでかっこいいなと思った。ボギーを叩いても怒ったりせず、一打一打に向き合っているのがすごい」。今季7試合で3勝を挙げる世界トップ選手を思い描きながら、4位→優勝と結果を残してきた。リビエラでは、“直接対決”する可能性だって十分にある。桑木にとって気合の入る数週間になりそうだ。(文・間宮輝憲)
