<ブリヂストンレディス 事前情報◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇ 6732ヤード・パー72>
6度のプロテスト挑戦のすえ、昨年、見事に合格をつかみとったルーキーは、ようやくプロとして迎えられるレギュラーツアーの会場でも“自然体”を心がけている。「初めてだからといって特別な感情を抱くのではなく、いつも通りのゴルフをしたい。楽しく回れたらいいなと思っています」。
23歳の千田萌花にとって、この大会でデビュー戦を迎えられることは大きな意味を持つ。大会を主催するブリヂストンと契約を結ぶホステスプロ。それだけに「初めてのレギュラーツアーの試合がブリヂストンさんの大会なのは光栄ですね」と言って笑みもこぼれる。
ここまで下部のステップ・アップ・ツアーには4試合に出場しており、先週も台湾開催の「CTBCレディス」をプレー。「難しいコンディションのなか試合をして、風や芝も違うなかいろいろ試せた試合でもあったので、今はすごくイメージがいい」と“試合勘”についても問題はない。
レギュラーツアーデビューを待ちわびていたかと聞くと「すごくありました!」と明るい声で返ってきた。ツアー開幕から11試合目にして迎える初戦だが、ただ“待ちぼうけ”していたわけではない。
「忙しいってこんなに幸せなんだなって。去年まではテストに向けて試合を積んできて、そこから“解放された”というのは違うかもしれないけど、ひたすら上を目指せる状況にいることは間違いない。いろいろと調整もできるし、一歩一歩進める環境ではあるかなと思っています」
オフは1年間を通じて、調子が悪い時でもしっかりと戦うための“地力”をつけることに注力した。「自分の最低ラインを決めて、それを一試合ごとに達成することはやり続けています。どういう状態でも最低ラインを下回らないように」。それは今週も徹底する部分だ。
アマチュア時代から師事する辻村明志コーチからは、ツアーでの心構えも伝えられている。『守るだけでは上にいけない。時には攻めるゴルフもしていかないといけない』。「マイナス思考がプレーにも出てしまう。グリーン面をしっかり狙っていかないと上に行けるもんも行けなくなる、という話は常にしてくれています。チャンスが来たらそこを取るゴルフをしないと」。かつて男子ツアーの会場としても使用され、6732ヤードを誇る難コースでも積極的に攻める姿勢は崩さない。
アマチュア時代には、2度の「日本女子オープン」を含め4度、レギュラーツアーに出場している。主催者推薦選考会(マンデートーナメント)を通過した2022年に、今年と同じコースで行われたこの大会もそのひとつ。その時はトータル5オーバーで予選落ちしたが、「練習ラウンドでも考え方が変わっていたり、成長を感じられた。試合がすごく楽しみ」という手応えも得ている。
QTランク90位のため、現在の立ち位置はステップ・アップ・ツアーが主戦場ではあるが、5試合後に控える第1回リランキングを突破すれば、夏場以降はレギュラーツアーをメーンにプレーすることもできる。「ステップで結果を残すことも目標にはありますが、貴重なチャンスをものにできるのが強い選手だと思う。まずは4日間プレーできるように」と決意を語る。
「お気に入りで手放せなかった」と、アマチュア時代からブリヂストンの同じアイアンを7年間使うなど、いたるところに『B』のロゴが映える会場は、自然と気持ちもたかぶる。4年前は「メジャーセッティングじゃん」と目を丸くしたコースだが、今年は前向きに結果を追い求める。(文・間宮輝憲)
