<ブリヂストンレディス 事前情報◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇ 6732ヤード・パー72>
今季1勝を挙げ、ポイントランキング2位の菅楓華は4日間大会の練習日、今季2勝目に向けて気合十分で練習場で汗を流していた。いつも通りボールを打っていると、スタッフからクラブを手渡されて快音を響かせる。よく見るとシャフトがカーボンだった。
「プロになって初めて打ちました」。シャフトを見せてもらうと三菱ケミカルの米国生まれの人気シャフト『MMT』シリーズだった。ことしの米国のゴルフショーで発表された『MMT AMC Iron』で、今夏に日本上陸と発表されていたが、今週から女子ツアーで供給が開始された。
同モデルは『AMC RED 65』(60g台)と『AMC BLUE 85』(80g台)の2種類あり、PWや9Iの下の番手は重めでしっかり、6番、5番と上の番手になると軽くて軟らかくなる設計が特徴。そのフローは通常のシャフトより“振れ幅”が大きいが、ショートアイアンはしっかり打って、ロングアイアンは高さを出したい人には恩恵がありそうだ。
菅は7番アイアンに“BLUE”をテスト。普段はスチールシャフトを愛用する菅は、初めてのカーボンに「すごくやさしくて打ちやすいでし、いい弾道です。シーズン終盤とか疲れてきたときにいいかもしれませんね。また打感もやわらかいので、私は手首をやっちゃうこともあるので怪我にもいいかも。悪くないです。試合で試してみたい」とかなりの高評価。年間女王レースが佳境の終盤に強力な味方になるかもしれない。
今季1勝を挙げる菅沼菜々もスチールシャフト派だがテストを実施。「すごく高さが出ます。私はもともと球が高いので、今以上上がっちゃうと大変なので…。でもアマチュアの方でボールを上げたい人はかなりいいと思います」とオススメしてくれた。
熱心にテストしていたのが尾関彩美悠だ。ピッチングウェッジから6番アイアンまですべての番手を打ち込んだ。アイアンは3年ほどカーボンシャフトを採用している。「スチールはちょっとハード。カーボンは振っていてラクですし、高さも出ます。高さが出ると落下角度が大きくなるのでグリーン上でも止まりやすくなります」とカーボンシャフトの良さを話す。
今は別のメーカーのカーボンを使っているが、「ウッド系は三菱さんのディアマナ(BB)なので、アイアンも三菱さんにできたら流れもよくなるかなと思っています」と興味を持っていた。
PWから打ち始めると理想的な弾道が出て好感触。「8番ぐらいからちょっと軟らかく感じました」。下はしっかり、上は上がりやすいというシャフトの設計通りに感じた。「上の番手はたしかに高さは出ています。でも私はしっかり打ち込むから軟らかいと暴れてしまう印象があって、上の番手はもう少しテストしたいです」。1ヤード刻みで距離を打ち分け、数ヤードのズレが1打に直結するフィールドで戦うため尾関にとってはもう少し調整が必要のようだが、ショートアイアンの球筋や高さ、振り感は申し分なしとのこと。米国発のシャフトが国内ツアーで見られる日も近いかもしれない。
