<ブリヂストンレディス 3日目◇23日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇ 6732ヤード・パー72>
米ツアーを主戦場にし、契約を結ぶブリヂストンの大会で今季日本初戦を迎えていた馬場咲希は、トータル12オーバー・114位タイで予選落ちした。だが、その表情、そして出てくる言葉は悲観的ではなく前向きなものばかり。“次へ”向け意義ある一戦になった。
初日は6オーバー・112位と出遅れ、前日はスタートすることなくラウンドが中止になった。2日ぶりのプレーは「78」と悔しい結果に終わったが、「やりきろうと決めたことをしっかりできた。スコアはよくないけど、来週につながればいいな」と先を見ている。課題にしていたのはティショット。「初日は(手元で)調整していた部分があって、よくなかった。でもきょうはしっかりと振り切ることができました」。米国でプレーしている時からの宿題だったショット面だが 、豪快なスイングを取り戻しつつある。
「1ホールだけよくなかった」というシーンが、大きなスコアロスにつながった。14番パー4のティショットはOB2連発という結果に。その後も、右ラフからのショットがグリーン奥に外れ、さらにその後のアプローチもグリーンに届かずバンカーへ落ちた。奥2.5メートルに寄せた後の9打目を外してしまい、8オン2パット。ホールアウトまで10打を要した。
『+6』と手痛いホールになったが、このきっかけになったティショットも、「感触的には、初日よりだいぶマシ。結果は最悪でしたけど、次につながるショットが打てた感覚はありました」と、手応えすら感じていた。実際、15番、16番では連続バーディも。「スコアを見るとすごくイメージは悪くなるし、次のショットにも影響するけど、メンタルを保ったままティショットが打てた」。うつむくことはない。「10を打ったホールからのショットは成長を感じました」とも言う。
大会開幕前からショット面の不安は口にしていたが、そこに光がさしたのは大きな意味を持つ。シード選手(カテゴリー1)として迎えた今季の米ツアーは、10試合に出場しながらここまでトップ10入りはなく、ポイントランクは92位。5月の「みずほアメリカズ・オープン」ではプロ初のホールインワンも記録したが、「あまり調子はよくない」という本音も漏らしていた。先週はオハイオ州で「クローガー・クイーンシティ選手権」に出場したものの、今季3度目となる予選落ち。そこから這い上がる、きっかけの一日になるかもしれない。
苦しいラウンドでも、大きな声援を送ってくれたギャラリーには感謝。「アメリカでは声援とか(少ないし)、日本の方もこんなにいないので。帰ってこないと感じられないところでもあるし、きょう一日、幸せだなと思いました」。ラウンド後には長蛇の列を作ったファンひとりひとりに丁寧にサインをして、その気持ちを届けた。
来週の月曜日には再び渡米し、29日開幕の3日間大会「ショップライトLPGA」(ニュージャージー州)に臨む。「課題はまずはショットにあるけど、スコアに関係なく納得いくショットも増えている。望みが出てきました」。表情、声は最後まで明るかった。(文・間宮輝憲)
