<ブリヂストンレディス 3日目◇23日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇ 6732ヤード・パー72>
ラウンド開始後に中止になった前日、強い雨・ 風のなかプレーした青木瀬令奈は、“仕切り直し”となった第2ラウンドもしっかりと耐え抜いた。この日の早朝は「ひさびさにヒートテックを3枚着て、カイロも4個持っていきました」というほどの寒さ。さらにコースを舞った風が多くの選手を苦めたが、そのなかで記録した価値ある「72」だ。
2日目は6ホールを消化したところで無効試合に。ただ途中で終わったとはいえ、体力の消耗は激しかった。「午前3時半に起きて、ケアを受けて午後1時ぐらいまではゴルフ場にいたので、体力的には普通に一日プレーしたくらいでした」。ホテルに戻ってからは昼寝をしてから夕飯を食べたが、「9回まで(応援するプロ野球の)阪神戦を見ることができなかった~」と、すぐに寝落ちしたほどだ。
きょうももちろん午前3時30分には起きてコースへ。タフな2日間だ。これに寒さも加わり、体もうまく動かない状態。だが「パッティングが修正できた」と、グリーン上でスコアをまとめた。
今週は「ショートパットはいいけど、ロングパットが思ったより左に行く」というのが悩みだった。それをキャディも務める大西翔太コーチに相談すると「ヘッドを走らせたくて、リリースでフェースがターンしている」という指摘を受けた。ラウンド中も改善へ試行錯誤。「フェースアングルをあまり変えないよう、ハンドファースト気味に構えたらよくなった」と答えを見つけ出した。
そのグリーン上では、新たなパターを使用している。それが今週からコースに登場したオデッセイの『TRTL(タートル)』で、これも仕事をしている。緑色で六角形の小ぶりなマレットは、その名前の通り見た目が“亀”そのもの。愛着も湧くようで「名前も決めたんです。ノコノコにしました」とニッコリ笑う。もちろん「慣性モーメントが高く、雨のなかでも球が走ってくれました」と、その性能にも納得。前日、大雨のなか1ボギーで耐えられたのも、この“ノコノコ”の存在も大きかった。
54ホールに短縮されたため、トータルイーブンパーで臨む明日が最終日になる。まだ午後組がプレーしているため、どういうスコア状況になるかは分からないが、こんな“野望”も抱いている。
「午後・午前組から優勝したら面白い。どうにかして、まくろうと思ってます」。今週は、第1ラウンドが午後組で、第2ラウンドが午前組だった選手は、初日も大雨に見舞われるなど、タフな状況のなかでのプレーを余儀なくされた。それを乗り越えて優勝すれば…というわけだ。
2022年大会の最終日には、ここ袖ヶ浦でトーナメントコースレコードの「65」を樹立している。「いいイメージもあります」。決して夢物語ではない。スコア順にスタートし、全選手の条件がさらに平等になる最終日。粘りながら、困難のなか地道に歩みを進めた“亀の使い手”が、一気に上位陣を追い抜く姿が見られるかもしれない。(文・間宮輝憲)
