<横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜 3日目◇10日◇横浜カントリークラブ(神奈川県)◇7207ヤード・パー71>
43歳のベテラン・岩田寛がトータル13アンダー・3位タイで3日目を終え、今年2度目の最終日最終組に入った。1度目は5月の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で、石川遼とのプレーオフを制してツアー6勝目を飾った。
この日は5バーディ・1ボギーの「67」をマーク。「パターがきょう良くなくて…」と12回のパーオンをしているなかで、決めきれないホールが6回あった。「短いのも外しましたし…もう少し伸ばせたというか、楽にできたのかなって思います」。このあたりは最終日の課題となりそうだ。
今週は最高気温が初日に34度、2日目が35度、この日は風速4.1メートルと3日間のなかでは風があるほうだったにもかかわらず、37度と灼熱だった。岩田は暑さの影響で自身のパフォーマンスを落とさないために、「できるだけ日陰にいるようにしています」と待機中は陽が当たらない場所で涼むようにしている。体調も心配されるが、「ギャラリーの方のほうが大変だと思います」と自分のことよりも、観戦者を気にかけていた。
この危険な暑さのなかで選手が4日間を戦うために、“猛暑等による熱中症対策のため”という目的で、日本ゴルフツアー機構(JGTO)は、1999年のJGTO発足以降初となる『競技日短パン着用 解禁』を決めた。「ありがたいんですけどね。足がまた焼けちゃって。日焼け止めを塗ってこれなんだよな…」と苦笑い。ロングパンツよりは涼しく、プレーのしやすさも感じるが、その分のケアは大変そうだ。
あすは最終組でトップとの4打差を追いかける。「(トップと)差が開いているんですけど、なんかのんびりやって、いつの間にか届きそうになったときに慌てちゃったりすることが多い。『追いつきそう』と。(それ抑えるために)心の準備をして、あした回りたいです」。ベテランらしく、メンタルコントロールを重視してツアー7勝目に挑む。(文・高木彩音)