<中日クラウンズ 最終日◇3日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>
首位と3打差の4位タイから出た堀川未来夢が、ボギーなしの7バーディ「63」で回り、トータル16アンダーで4年ぶりツアー通算5勝目を飾った。2019年からパッティングのイップスに苦しみ、その影響でドライバーも不調に陥っているという。そんな“病”を抱えながらの勝利。キャディバッグの14本にはこだわりが詰まっていた。
不安を抱えるドライバーの出番は4日間で8回のみ。どうしても使わなければいけない場面以外では封印してきた。その代わりを務めたのが、3番ウッドと5番ウッド。4日間のフェアウェイキープ率は67.857パーセントで全体3位タイの数字を残し、2打目以降の好機演出につながった。
3番と5番ウッドは、テーラーメイドの2018年発売モデルの「M4」だ。この2本には2つの役割を求めている。普通に打ってドローボールが出ること、ラインを出すスティンガーショットが打てること。ティショットで曲げたくないときや緊張した場面では、飛距離よりも方向性重視でスティンガーを打つ。
この2本は初優勝を飾った2019年当時から使用している。「それ(M4)以上のクラブが出れば替えるんですけど…。通常のショットとスティンガーショットが打てるクラブがなかなかない。通常のショットを打った時のデータはいいけど、スティンガーの時はドロップしちゃうとか。明らかに違う入射角で打ったときに、両方いい球を打てるクラブはなかなか出てこないんです」。堀川の狙い通りに打ち分けられるのが、M4というわけだ。
7年以上使用しているクラブだが、「スペアはないです」。不意に破損してしまうことも考えられるが、「ゴルフパートナーならどこかに並んでいるんじゃないですか? 壊れたらゴルフパートナーに行きます」と笑って話す。
使用歴が長いのは3番と5番ウッドだけではない。7番ウッドは、ブリヂストンの『ツアーB JGR』で2019年発売モデル。こちらも19年シーズンから使用。4番ユーティリティはブリヂストンの『J15HY』で14年発売モデルだが、同社のツアーステージブランドにあった同型のヘッドから10年以上愛用しており、「名器」と呼ぶ。また、52度と58度のウェッジもブリヂストンの『ツアーB XW-F』で2018年発売モデルだ。
飛距離よりも精度やマネジメント力で勝負するタイプだけに、ロングゲームでのクラブ選びとウェッジは、細かい球筋の違いやフィーリングを体現できるようなこだわりが詰まっている。
ちなみにアイアンは、一昨年からブリヂストンの『241CB』に変更したが、それ以前は7年以上使用しているモデルだった。
そして、4日間の平均パット数1.6296(3位)で、優勝に最も貢献したという真っ赤なパター。2019年の初優勝時と同じテーラーメイドの『スパイダー ツアーレッド』のセンターシャフトだ。
「(ヘッドは)新しいモノに1回替えています。途中で(スコッティ)キャメロンのマレットにしたり、ツノがある中尺にしたり、アイアンを1本抜いてパター2本体制にしたこともありましたが、あれがエースです」と全幅の信頼を寄せている。
「センターシャフトはショートパットに強い、という持論がある」とヘッドが替わってもセンターシャフトだけはゆずれないようだ。
【堀川未来夢の使用ギア】
1W:キャロウェイ パラダイム♦♦♦(9.0+度/ツアーAD GC 6-X)
3,5W:テーラーメイド M4(15度、18度/ツアーADプロトタイプ)
7W:ブリヂストン ツアーB JGR(21度/ツアーADプロトタイプ)
4UT:ブリヂストン J15HY(23度/ダイナミックゴールド EXツアーイシュー)
5~PW:ブリヂストン 241CB(ダイナミックゴールド EXツアーイシュー)
52,58度:ブリヂストン ツアーB XW-F(ダイナミックゴールド EXツアーイシュー)
PT:テーラーメイド スパイダー ツアーレッド
ボール:ブリヂストン ツアーBX
