<フジサンケイクラシック 初日◇29日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>
ゴルフの名門・東北福祉大ゴルフ部で主将を務めたルーキー・岡田晃平。5月の「関西オープン」で8位タイに入ると、6月の国内メジャー「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で自己最高の4位タイに。その時点で1038万円を稼ぎ、賞金ランキング13位につけた。
今年最大の目標として掲げているのが“初シード権”の獲得だ。昨年は賞金ランキング68位まで(出場義務試合数に満たない3選手を除く)がシード権をつかんだが、ボーダー68位の近藤智弘が約1283万円だった。昨年実績を考えると、岡田はシード権をほぼ手中に収めたと言っていい。
「ツアー選手権でひと段落というか、ちょっとほっとしていた自分がいたのかな…」
そこから4試合に出場して予選落ち3回、棄権1回。その間の獲得賞金は0円だ。ルーキーがプロの壁にぶち当たった。「もうショットがめちゃくちゃで、何年ぶりかというぐらいに調子が悪かった。ここが踏ん張りどころだと思っている」と、かぶとの緒を締め直した。
今大会は初出場。ラフが長く、フェアウェイも狭い、タフなコースセッティングのなか、4バーディ・2ボギーの「68」をマークして2アンダー・暫定4位につけた。「パー5の3つですべてで、バーディを獲れました。このコースはティショットを曲げたら絶対にダメなので、3番ウッドを多用しました。そのマネジメントがうまくはまったのかな」と、復調のきっかけをつかんだ。
第1ラウンドは降雨によるコースコンディション不良のため、翌日に順延となった。「この試合は日本オープンだと思ってプレーをしている。リスクマネジメントをしっかりして、メリハリをきちんとつけて、あすもプレーができれば」。プレースタイルを変えずに第2ラウンドへ挑む。(文・神吉孝昌)