最近、何かと取り上げられることの多いアスレジャー問題。世の中同様、ゴルフ場でも問題が起きているようだ。最善策はあるのか? 四六時中ゴルフ漬けのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が語る。
「アスレジャーを禁止しているコースが多いって聞くけど、実際はどうなの?」
アスレジャー問題について、別の取材をしていたゴルフコースから逆取材されて初めて知ったのは2025年のまだ残暑厳しい初秋の頃でした。
アスレジャーとは、ヨガウェアやレギンスなどの運動着(アスレチック)を街着(レジャー)として着用するファッションのことです。女性の場合、タイツのようなピチピチのレギンスに、スポーツブラだけというスタイルが代表的な組み合わせです。
ジムの中だけで着用されていたのに、そのままの格好で、買い物に行ったりすることについて、欧米では公的な場所での露出行為だと嫌悪感を隠さずに指摘する流れがあって、愛用者との間で論争になっています。
その結果、グローバルスタンダードとしての判断基準になったのが、誰でも知っている夢の国界隈で、肌の露出が多いアスレジャーは不適切として入場制限の対象になることが分かりました。また、学校などでも不適切として禁止している流れがあることも知りました。
すぐに、取材先のコースに連絡を取って、概ね禁止する流れにあるようだと、説明をしました。その支配人は、コース名を明かさない条件で、カミングアウトしたのです。
アスレジャーファッションでプレーしたのは、高齢の女性だったそうです。普段からジムで鍛えていて、年齢を感じさせない美貌とスタイルが自慢であることは、そのコースでは有名でした。
翌日、激怒して「コースでは禁止しろ」と怒鳴り込んできたのは、メンバーの重鎮で、その女性の夫だったそうです。色々な感情や思惑が交差するなんとも複雑な問題だ、ということでした。
「今はまだ寒いから大丈夫だけど、春になるのが怖い」
支配人には色々な苦労があるのです。深く同情しました。少し興味がわいて、他のコースにもアスレジャー問題を聞いてみました。
そんな服装で来場した人などいない、とまったく知らないというコースもありましたが、水着のような露出でなければ、ピチピチのジムウェアの範囲までならスルーしているというコースもありました。若い女性でスタイルが良いケースなら、むしろ歓迎したいと、昭和オヤジ丸出しで叱られそうな支配人もいました。
アスレジャーで来場する人は多くはないものの、少しずつ出現しているというのが2026年春の現実のようです。
さて、笑い話を対岸の火事とせずに、この機会に、自分のゴルフファッションを鏡に写してチェックすることをオススメします。若者が正統派のゴルフファッションを着こなしてゴルフを楽しんでいるのは、そのような自撮りを重ねた上で、格好いいのは正統派だという結論に至ったからです。
それぞれの世代で、性差で、個人の趣向を生かすファッションのトライアンドエラーが、シミュレーションで簡単にできることはとても幸福なことなのです。
オシャレを楽しむのもゴルフの大きな魅力の一つです。もちろん、それは許される範囲で、というのが大前提です。(文・篠原嗣典)
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験しゴルフと恋愛のために生きると決意。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」。
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