バランスのいいアドレスから両足カカトを浮かせてジャンプ
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トーマスはアドレスのバランスがいい。骨盤の中心と胸郭の中心と頭を結んだ線を、傾けることなく垂直に構えています。インパクトで体が左に突っ込まないので、最初からボールを右から見る必要がないのです。そのバランスのいいアドレスから、両足カカトを浮かせてアッパーに打ち抜いていく。非常に高難度のジャンプ演技と言えます。
骨盤があまり左にスライドしないから、左ツマ先軸になる
打ち抜いた後のフォロースルーを見てみると、右腕とシャフトが一直線になり、フルリリースできていることが分かります。ジャンプすることが目的ではなくて、地面からの反力を得ようとした結果として、カカトが浮くのです。体が小さくてもこれだけ飛ぶというのは、脚の力とクラブにかかる力の両輪で、効率的に力をボールに伝えられているから。300ヤードヒッターを大量生産しているこの時代を象徴する選手の一人だと思います。
1973年生まれ。神奈川県出身。1997年からツアープロコーチとしてのキャリアをスタート。中嶋常幸、佐藤信人、米山剛などのコーチを務めた。現在は成田美寿々や穴井詩らを指導している。東京大学ゴルフ部監督としての顔も持つ。