<コグニザント・ファウンダーズカップ 2日目◇10日◇アッパー・モントクレアCC(ニュージャージー州)◇6536ヤード・パー72>
初日は3アンダー。今季初となるアンダーパー、さらに60台(69)の滑り出しを決めた渋野日向子だったが、2日目は大荒れの一日になってしまった。ラウンド後に応じた大会を中継するWOWOWのインタビューでは、意気消沈という表情は見せず「しょっぱなからミスをしてしまって、最後まで何もできなかった。すごく悔しい」と淡々と心境を話した。
その「しょっぱな」はスタートの10番パー4。セカンドショットがクリークにつかまるなど、いきなりのダブルボギーを叩いてしまった。「(18位から出て)上を目指さないといけないけど、スタートからこけて、マインドが変わってしまった」。さらに続く11番もボギーと完全に出鼻をくじかれてしまった。12番パー5では、3打目を1メートルにつけてバウンスバックとなるバーディも奪ったが、16番では再びボギー。流れをつかむことができなかった。
ただ後半に入る時はトータルイーブンパーとまだ予選通過圏内でのプレーだったが、ここからも苦しい時間が続く。アプローチが寄らず入らずだった7番パー4や、セカンドを右の池に入れた9番パー5など4つのボギーを叩き、終わってみれば「79」。予選通過ラインまで3打及ばずのトータル4オーバーでホールアウトとなり、力なくグリーンをおりた。
「チャンスを決め切りたかったけど、1個しか決められなかった。ティショットがフェアウェイにいかなかったのでチャンスを作る回数も少なかった」。フェアウェイヒットは42.8%とうまくいかず。パーオン率は55.5%だったが、有効的にピンに絡む場面があまり見られなかった。
4月のメジャー大会「シェブロン選手権」(50位)で今季初の予選通過を果たすと、続く「JMイーグル・LA選手権」(73位)も4日間を戦い抜いた。その流れからの前日のラウンドとあって上向き傾向も感じさせるが、雨と寒さが襲った2日目のコースでは苦しんでしまった。
それでも、その声は沈んでいない。「最後まで諦めずやったけど、まだまだ練習だな。たくさん(課題が)ありすぎる。ショットもだしグリーンも。練習する時間は少ないけどしっかり頑張ります」。同じニュージャージー州で行われる次週の「ミズホ・アメリカズオープン」は、再び上昇の兆しを感じられるラウンドにしたい。