かつてドライバーで飛距離を出すにはインから下ろして、アッパーに打つのがセオリーだった。しかし、「高MOIドライバーではNGの動きとなる」と片岡大育は語る。目指したいのは、ボールに対してヘッドを真っすぐに当てる古江彩佳のような“ゼロパス”。詳しく聞いた。
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海外転戦を見据えて飛距離アップしたいと考えスイング改造を行ってから、ドライバーがワイパー状態で左にも右にも曲がるようになりました。キャリーを出すためにインサイドからアッパーめに入れようとしたのが失敗。キャリーは260ヤードから280ヤードに20ヤード伸びましたが、左にチーピンすることが増えたんです。
もともと左に打ち出して右に曲げるフェードを打っていた僕からすると逆球。さらに、ドライバーがドローで調子よく飛んでいても、アイアンの当たりが薄く感じるようになりました。それまではパター以外の13本が全部同じスイングだったのが、ドライバーとアイアンで2つのスイングに分かれてしまった。それで2019年にシードを落としたんです。
以前はブリヂストンの『JGR』を使っていたくらい、僕はずっと慣性モーメントが高いドライバーを好んできました。いま使っているタイトリストの『GT1』も4種類あるGTシリーズの中で一番慣性モーメントが高いモデルです。重心が後ろにあるので、アッパーに入れなくても簡単にボールが上がってくれる。ドライバーもアイアン寄りのフェードに戻し、昨年6月のツアー選手権で『GT1』にチェンジしてから真っすぐ飛んで、突発的なチーピンが出なくなりました。
過去の失敗例から、今の高慣性モーメントのドライバーでは、インから入れ過ぎるスイングは禁物。目指してほしいのは、ボールに対してヘッドを真っすぐに当てる“ゼロパス”です。女子プロでいえば、古江彩佳選手のように真っすぐヘッドを入れて振り抜くと、曲がらない球が打てると思いますよ。
■片岡大育
かたおか・だいすけ/1988年生まれ、高知県出身。2017年までにツアーで3勝を挙げるも、19年にドライバーの不振からシードを手放す。そこから徐々に復調し、25年のファイナルQTで1位通過。今季の出場権を掴んだ。Kochi黒潮カントリークラブ所属
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