<メキシコ・リビエラマヤオープン 最終日◇3日◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇6583ヤード・パー72>
前日の涙の居残りパッティング練習でみつけた2つの修正が、すぐに結果につながった。原英莉花は6バーディ・2ボギーの「68」をマーク。トータル5アンダーで今季自己最高位の9位になり、笑顔のフィニッシュだった。
アドレスを見直し、手元のグリップの位置を高くしてみた。「ヒールを浮かせるようなイメージ。クセで手が落ちちゃうことはよくある。順回転で転がせるようにしました」。今季は前傾をしてボールを真上から見る意識を持っていたが、インパクトでボールの下側をヒットしている感覚があり、修正を加えた。
さらに、左手のグローブも外してみた。「重くてパンチが入っていたからヘッドを感じたかった」というのがその理由。パット数は「31」で、前日の32パットとほぼ変わらなかったが、8ボギーを喫したラウンドとは内容が一変した。
2オンした5番パー5では、1.5メートルのバーディパットが残った。これまでなら繊細に打ちすぎてカップ手前で切れてしまっていたような距離だが、この日はショートパットを“壁ドン”で強気に打ち切った。「転がりがいいからそう見えるのかな。目の強いコースは順回転しないとラインに乗らない。きょうは乗りました」と満足げだ。
初日4アンダー・4位と好発進を切ったが、そこからは「72」、「75」と停滞し、21位で最終日を迎えていた。「ショットが一番悪かったのは初日だけど、一番スコアがよかった。ゴルフって不思議…。自分のやっていることに凝り固まらずに、新しいことに挑戦することも大切。自分の調子とともに考えていきたい」。自身と向き合うことの大切さを、改めて実感した。
昨年は米下部エプソン・ツアーを戦い抜き、ツアールーキーになった。初戦「ブルーべイLPGA」の10位を上回る、米自己最高位フィニッシュ。今季2度目のトップ10入りで、ポイントランキング44位に浮上した。
今大会終了後に実施されるリシャッフル(出場優先順位の見直し)も突破し、『カテゴリー8』にあがる。メジャーを含む夏の欧州連戦の出場も当確し、「パリに行きたい」と思いも馳せる。「試行錯誤の日々。感情の変動がすごくあるなかで、楽しくプレーできている。(コースに)向いていないなと思う回数を減らしたい」。自他ともに認めるスロースターターからは卒業だ。
来季シード獲得となる80位以内へ順調な旅路。それでも視線はさらに先にある。「ここで目指しているのは優勝。一歩でも近づけるように、まずはそっちを考えてプレーしたい」と、力強く言い切った。(文・笠井あかり)

