<Danaオープン 事前情報◇12日◇ハイランド・メドウズGC(米オハイオ州)◇6555ヤード・パー71>
前週の「全米女子オープン」で13位タイに入った木下彩といえば、渋野日向子と同学年で黄金世代の1人。渋野と木下は同じ中国地方出身ということもあって、昔から仲がいい。全米では予選落ちに終わった渋野だったが、木下の活躍には刺激をもらった。
「めっちゃ頑張ってたからすごい刺激をもらったというか、いや、すごいわ」。初の海外試合、しかも世界一過酷な戦いで大健闘の木下の結果には、渋野も喜ぶ。
全米3日目には、木下と勝みなみというペアリングも実現し、会場で練習していた渋野と木下、勝で話しもしたという。「アメリカも楽しいよって、かっちゃん(勝)と誘いました」と、米ツアーへのお誘いも忘れない。渋野自身も初海外試合の「全英AIG女子オープン」で優勝し、その後の海外への扉を開いた。木下の挑戦が実現するかは定かではないが、同学年3人によるそんな会話は大いに盛り上がった。
日本ツアーにも海外メジャーのポイントは加算されるとあって、今季低迷していた木下は大量のポイントを獲得。これでリランキングも上位に入り、後半戦の出場権も手にすることになった。「あやたんもそれでよかったと思うし、後半戦も出られると思う。また日本で頑張ってほしい」とエールも送る。
同じ舞台で戦うことになるかは分からないが、日米で奮闘する黄金世代。今度は渋野が結果を出して、木下に報告する番だ。(文・高桑均)