LIVゴルフのバージニア大会開幕を2日後に控えた5日、ジョン・ラーム(スペイン)が会場の“トランプ・ナショナルGC・ワシントンD.C.”で、長らく膠着状態が続いていたDPワールドツアーと「合意」に達したと明かし、同ツアーへの出場が可能となった。これにより、ラームの「ライダーカップ」出場を脅かしていた問題は解消され、両者の対立も一区切りを迎えた。ラームは「自身とツアーの双方が歩み寄った」と語った。
「自分がオファーをして、彼らも譲歩してくれた。合意に至って、これでストレスがなくなった」とラームは胸をなで下ろした。
同時にDPワールドツアーも声明を発表し、「DPワールドツアーとジョン・ラームは2026年シーズン残り期間において、LIVゴルフの大会と日程が重なる場合の出場に関する条件付き許可について合意に達した。この合意には、2024年から現在までに累積した未払い罰金の全額支払い、および2026年シーズンに(メジャーを除く)合意されたDPワールドツアーへの出場が含まれる」と説明した。
今年3月、ラームはスポーツ仲裁裁判所に起こしていたDPワールドツアーからの制裁措置に対する異議申し立てを取り下げたが、ツアーとの和解には至っていなかった。
支払う罰金の総額は明らかになっていないが、DPワールドツアー開催週に未許可で他ツアーへ出場することは、PGAツアー同様に禁止されている。未払い罰金を完済することで、合意後は新たな罰金が科されることはない見通しだ。DPワールドツアーは今年2月、LIV所属選手に対し「累積罰金の支払いと、メジャーを除く4大会に加え指定の2試合、計6試合への出場でメンバー復帰を認める」と提示。ティレル・ハットン(イングランド)ら8選手がこれに同意したが、ラームは「6試合」に難色を示していたという。
今回の合意により、ラームは次週の「全米プロゴルフ選手権」からDPワールドツアーの“レース・トゥ・ドバイ”ポイントを獲得可能となり、来年アイルランドで開催されるライダーカップ出場への道も開けた。今季LIVゴルフで2勝を挙げているラームは、現在の世界ランキングで21位につけている。(文・武川玲子=米国在住)